明星チャルメラ ちゃんぽん はやっぱり旨い!

半年ほど前にマルちゃんの正麺 醤油味にはまって以来、味噌味・豚骨味・塩味と正麺シリーズばかり食べてきた私だが、ひさびさに普通のインスタントラーメンが食べたくなって チャルメラ ちゃんぽん を買って食べてみた。

今回はアマゾンの方が安かったけどポイントセールなども含めると楽天の方が安い事もある。
明星チャルメラ ちゃんぽん @ 楽天市場

なぜちゃんぽんかと言うと、私は太麺が好きだという事に加えて正麺シリーズのクセの少ないスープに飽きがきていたという事もある。その点このチャルメラ ちゃんぽんは、油揚げめんにしてはしっかりとしたコシのある太麺と、豚骨と鶏がらと魚介のエキスのしっかり効いたスープ、それに野菜をたっぷりと煮込んで食べれば、インスタント麺にしては結構な豪華さと食べごたえが実現できるのだ。

ちなみに私はたっぷり入れた野菜から水分がでて味が薄まってしまわないように、麺を茹でる水の量は標準の500mlから50ml引いて450mlにしている。そしておろしにんにくをたっぷり入れて軽くこしょうを振り、トッピングとして焼き海苔を何枚か載せれば完成である。本当はエビやイカなどの魚介類も具材に入れたいところだが、インスタントラーメンでそこまでは贅沢できない。

しかし自分で言うのもなんだが、いくら安くて旨いからと言って最近インスタント麺を食べ過ぎているような気がする。でも旨そうなラーメンを見つけてしまうとついつい食べてみたくなっちゃうんだよなあ…。

マルちゃん 正麺 塩味を食べてみた

半年ほど前にマルちゃんのインスタントラーメン、正麺 醤油味を食べて以来このシリーズにはまって、おおげさでなくほぼ毎日必ず正麺を食べている私だが、このあいだスーパーに行ったらなんと マルちゃん正麺 塩味 という新しい製品が発売されていた。東洋水産の公式サイトで確認したら2012年8月6日の新発売と書いてある。

当然購入して食べてみたわけだが、ほぼ予想通りというかそれ以上でも以下でも無いというのが正直な感想だ。麺は醤油味と同じ太さの3分ゆでタイプ。スープはチキンエキス・野菜エキスと鰹・昆布出汁をあわせたオーソドックスなあっさり塩味。まったく奇をてらった所がないので飽きることなく食べられるだろうが、私が既に正麺を食べ過ぎているせいもあって正麺を初めて食べた時のような感動はなかった。

今回はアマゾンの方が安かったけどポイントセールなども含めると楽天の方が安い事もある。
マルちゃん 正麺 塩味 @ 楽天市場

個人的にはスープがあっさりタイプなので、キャペツやもやしなどの野菜をトッピングとして入れる場合には野菜から水分が出てスープの味が薄まってしまう印象がある。夏場で汗をかいて身体が塩分を求めているような時には水の量を加減した方がおいしく食べられるだろう。

しかしこれで醤油・味噌・豚骨・塩とラーメンの定番の味が全て揃ったことになる。個人的にはラーメンは醤油と味噌が昔からお気に入りで、細麺の豚骨とあっさり味の塩味はもともとあまり好みではない。だが本当に好きなのは、太いストレート麺と豚骨と鶏がらをふんだんに使った豚骨醤油スープの組み合わせのいわゆる横浜家系ラーメンなので、すでに家系のブームは過ぎたかも知れないが東洋水産にはぜひ太麺の豚骨醤油味も発売していただきたい。家系ラーメンは好みの別れるラーメンなので、売れる売れないで言えば微妙なラインかも知れないが、きっと私も含めて固定して買い続けるファンは少なくないと私は思う。

格安で手頃な牛革折財布 JACQUES POIRIER ジャックポワリエ

これまで使っていたポーター(吉田カバン)の折財布が少し古くなってきたので、お手頃な値段の折財布を検索して購入してみた。

今回購入したのはこちらの牛革折財布。なんでも JACQUES POIRIER (ジャックポワリエ)というフランスのメーカーの品らしいが、そんなブランドの名前は聞いた事がないし、ネットで検索をかけて見ると、ファッションブランドとしての名前よりも同名のフランスの画家の名前が多くヒットする。もう少し検索をかけて見ると一応ブランドについての説明もあるようだ。

フランチ・エレガントを代表するラグジュアリー・スタイルの洗練されたコンサバ・ブランドです。サンジェルマン地区のカフェや、パリ通りの住居区画に集う紳士淑女達にふさわしくフランスの伝統的な様式を重んじたデザインと技術で仕上げられています。

まったく何を言っているのか解らないが、ぶっちゃけてしまえば「ただそれっぽいだけの三流ブランド」である。製品は中国製で、素材にも高級感は無い。デザインはコンサバといえば聞こえはいいが無個性な面白味の無いデザインで、本来ならば余計なブランドロゴなどは無い方が良いくらいである。

さて、JACQUES POIRIER というブランドについてボロクソに言ってはきたものの、どうして私はこの商品を買ったのか。そういう商品が好きだからである。財布なんて無個性で良い。下手に高級感のある素材だと重くてかなわない。安い商品なのでぞんざいに扱えて、ボロボロになったら買い換えれば良い。身の回り品はそういう気楽な感じで使える方が私は好きなのだ。

使い勝手としてはカードを収納する部分が少ないのが良い。私はカードを何枚も持ち歩くのが嫌いなのでカード収納スペースがたくさんあると邪魔でしょうがない。この財布はその点、実にシンプル。その分、コンパクトでかさばらず、シャツのポケットに入れても問題ない。

今回はアマゾンの方が安かったけどポイントセールなども含めると楽天の方が安い事もある。
ジャックポワリエ 財布 @ 楽天市場

シンプルで手頃な財布が欲しいという方はぜひどうぞ。

.jp.net ドメインを取得する際の注意点

私が日頃ドメイン管理やサイト運用に愛用している Value-Domain というドメイン登録代行業者が、最近 .jp.net というあまり聞きなれないドメイン名を新規登録1年920円で販売している。

少し前に GMO インターネットグループの子会社となって以来、ドメイン価格を下げたりいろいろと割引キャンペーンをやっているのは良いのだが、このドメインはちょっと怪しげだったの調べてみたら、そのGMOのプレスリリースにその .jp.net についての記事があった。

それによると

“.jp.net”ドメインは、CentralNicがレジストリとして管理している「サードレベル.netドメイン」のうちの1つです。

GMOインターネット社 プレスリリースより

つまりこれは世界のドメイン名を管理する非営利団体である ICANN (Internet Corporation for Assigned Names and Numbers) 公認のドメイン名ではなく、あくまで民間の CentralNic という会社が販売しているサードレベルドメインだと言う事だ。.co.jp のような JPRS (日本レジストリサービス) が管理する属性型jpドメインでもない。解り易く言うなら無料ブログや無料サイトなどで取得できるサブドメインと本質的にはあまり変わらないと言うことだ。GMO は .jp.net がICANN非公認である事を曖昧にしているが、ドメインネーム.jp という登録代行業者はWEBサイトに「ICANN公認の新ドメインではありません」としっかりと記載している。ちなみにこの CentralNic は他にも .us.com , .uk.com , uk.net , .cn.com , .com.de など世界中で似たような事をしている。

さてこれによってどういう問題が起きるだろうか。

第1に、ICANN非公認である以上、知的所有権・商標権などに関するドメイン紛争が起きた場合、WIPO (世界知的所有権機関) による調停が行われない。

調停を行うのは営利企業である CentralNic であり、WIPO のアドバイスを受けて作成された独自の紛争解決ポリシーによって判断される。しかしこのようなポリシーがあった所で、営利企業である CentralNic の実際の判断の公平性が保証されている訳ではないので、CentralNic により多くの金を積んだ企業にドメイン名を取られてしまう、なんて事が起きる可能性は否定できないだろう。

第2に、ICANN非公認である以上、価格の決定は CentralNic の自由であり、いつ何時更新価格が跳ね上がるか解らない。

ICANN公認のドメイン名でも、ドメイン登録代行業者であるレジストラによるドメイン名の販売価格は自由なのだが、複数のレジストラによって価格競争が起きるし、レジストラの価格が気に入らなければ他のレジストラにドメイン名を移管する権利も ICANN によって保証されている。しかし .jp.net における CentralNic は全ての .jp.net を管理するレジストリであり、いわば卸問屋の総元締めである。.jp.net の登録者がある程度増えた時点で卸問屋である CentralNic が卸値を上げたら、レジストラはそれに併せて販売価格を上げざるを得ない。これがICANN公認ドメインの場合は、ICANN との契約によりレジストリの卸値の値上げは制限される (gTLDの場合)。ちなみに .com のレジストリである Verisign の場合は年間7%以上の値上げをする事はできない契約になっている。

第3に、ICANN非公認である以上、ドメイン所有権が正式に認められている訳ではないので、ドメイン所有者である事を証明しなければならないサービスが使えない事がある。

.com などのドメイン所有権を土地の所有権に例えるならば (domain とは本来領土や領地を指す言葉である)、.jp.net の所有者は言わば CentralNic の土地の一部を借りている借地人のようなもので、土地そのものを所有しているとは認められない。具体例としてこちらのフォーラムでのディスカッションによると、現在 Google のウェブマスターツールでは、.jp.net は正式なドメインとは認識されずサブドメインとして扱われ、一部の機能が制限されるようである。ドメイン所有者が GMO の お名前.com のサポートに問い合わせた所、ウェブマスターツールの事も知らない様子で「googleさんの仕様の問題では?」と答えたとの事だ。たとえ仮にそうだとしても Google に正式なドメインとして扱われないなら、サイト運営者には様々な不利益が発生するだろうに、ドメイン登録業者のサポートスタッフがこの問題意識の無さである。

結論

私個人的には .jp.net を取得する魅力をまったく感じないが、現在の価格が安いという事もあり、どうしても使いたいドメイン名が既に取得されてしまっているという人が、上記のような問題点を認識した上で使うならあまり問題はないだろう。ただ現状 お名前.com や Value-Domain のサイトでそれらが説明されていない以上、ほとんどのユーザーはそういう問題を認識しないままドメインを購入してしまうと思うので、情報を共有する意味も込めてこのページを作成した次第である。本来なら お名前.com や Value-Domain がその辺のリスクをきちんと説明した方が、あとあとのサポートコストが安く済むと思うのだが…



PHILIPS 電動歯ブラシ ソニッケアー がすごく良かった件

初めての電動歯ブラシとして半年前ほどに乾電池式のブラウン オーラルBを買ってそれ以来使い続けていたのだが、なんとこの商品水まわり製品なのにも関わらず防水ではなく、半年であっさりと内部に水が入り込んで壊れてしまったので、別の製品を買い直すことになった。

今回買ったのはPHILIPSのソニッケアー、ブラウンのオーラルBもそこそこ気に入っていたのでまたブラウンでも良かったのだが、オーラルBは上位機種でも防水仕様であるかどうかの確認が取れなかったので、公式HPにて生活防水仕様であると確認がとれたフィリップス社のソニッケアーにした。

今回はアマゾンの方が安かったけどポイントセールなども含めると楽天の方が安い事もある。
PHILIPS ソニッケアー @ 楽天市場

ソニッケアーはオーラルBのようなヘッドが丸型の回転式ではなく、普通の歯ブラシのような縦型で往復式である。しかしオーラルBが毎分9600回の振動なのに比べてソニッケアーはその3倍以上の毎分31,000回の振動である。これは同じ電動歯ブラシでも音波式と呼ばれる部類になるらしく、音波によって引き起こされる高速水流が歯の間の歯垢なども落とすらしい。

正直言ってこの手のカタログスペックをあまり鵜呑みにする私ではないのだが、実際に使ってみた感想は「ソニッケアーすげえ!」である。高速水流とかそういうのは特に良いとは思わなかったが、歯磨き後の歯のツルツル感がオーラルBとはまったく違う。オーラルBが手磨きの代わりの電動歯ブラシだとしたら、ソニッケアーは「電動歯ブラシならでは」の使用感がある。特に歯の着色や黄ばみを気にしている人がいたら、オーラルBでそれ専用のブラシを使うよりは日常的にソニッケアーで磨いた方が効果があると私は思う。使い始めのうちは高速振動がくすぐったい感じがするが、使用後の歯のスッキリ感が抜群なので一発で気に入ってしまった。

ただし歯の間の汚れは高速水流で十分に落とせるという程ではなく、歯磨き後にフロスや歯間ブラシを使わないと完璧に汚れは落とせないので過信は禁物だ。またどの電動歯ブラシでも共通して言える事だが、替えブラシがとても高いので安く購入できる手段を見つけておいた方がいいだろう。

いなばの缶詰「ツナとタイカレー」が超絶上手い件

先日、近所のスーパーの缶詰コーナーで、ツナとタイカレー なる見慣れぬ缶詰を発見したので試しに買って食べてみた。

今回はアマゾンの方が安かったけどポイントセールなども含めると楽天の方が安い事もある。
いなば ツナとタイカレー @ 楽天市場

缶詰から中身を出し、レンジてチンしてから熱々のご飯の上にかけてスプーンで一口。

「なにこれ、うめぇ!!」

いやいや、タイカレーくらい私だって食べたことがある。だがどうせ缶詰だからとタカをくくっていたら、めちゃくちゃ美味い。タイカレー独特の辛さとココナッツミルクの滑らかな味わいがきちんと再現されていて、とても缶詰の味とは思えないクオリティ。

具材であるツナは、別名「シーチキン」というほどなので、鶏肉を使うことの多いタイカレーにとてもよくマッチしている。惜しむらくはササミのような歯ごたえが、ちょっとチープさを感じさせる点だろうか。

※実はこのシリーズにはチキンとタイカレーという具材に鶏肉を使ったバリエーションもある。しかし近所のスーパーにはなかなか売っていなくて残念である。

話はツナとタイカレーに戻すが味は二種類、レッドカレーとグリーンカレーで、グリーンの方が少し辛口だ。上述のチキンとタイカレーの味付けであるイエローを合わせると、タイの3大カレーが揃うこととなる。私の好みでは、カレーの味はグリーンが好きなのだが、具材の食感ではやはり鶏肉を使ったチキンとタイカレーが一番美味いだろうか。

しかしいなば食品は実に面白い商品を発売してくれた。この手の商品は売れないとなると途端にスーパーから姿を消してしまうので、この缶詰のファンとなった私は定期的に買って応援したいと思う。

まだ食べたことがない。という人はぜひとも近所のスーパーで買って試しに食べてみて欲しい。そうそう、缶詰一つだけだとまず量的に物足りなく感じると思うので、ニ個まとめて買った方が良いですよ。

XAMPPで自宅サーバの外部公開は止めときなさい!

まずXAMPP(ザンプ)とは何かという話だが、apachefriends.orgから提供されている、Apache(WEBサーバ)、MySQL(SQLサーバ)、PHPとPerl(プログラミング言語)をクロスプラットフォーム(X-platform)で簡単に実現するためのパッケージアプリケーションである。主にWEBサイト・アプリケーションの開発環境・動作検証環境を構築するために利用される。

普通のソフトウェアのようにインストーラでインストールでき、またほとんどなんの設定をしなくても簡単に上記のようなWEBサーバ環境が構築できるために、WEB開発者にとってはもはや必須アイテムだといっても過言ではない。だがこのあまりに簡単にWEBサーバ環境が構築できてしまうがために、同じように簡単にこれをインターネット上に外部公開できてしまうのではないかと勘違いする人がたまにいるのが大問題なのである。

なおXAMPPを開発しているapachefriends.orgの公式ページには以下のような文言がある。

XAMPPは開発者の皆様が、簡単にApacheの環境を構築できることを目的に設計されています。そのため、開発しやすいよう、XAMPPのデフォルト設定はすべての機能が有効になっています。

デフォルトの設定では、セキュリティ上好ましくありません。本番環境で利用するには十分なセキュリティが確保できません。このような環境のままXAMPPは使わないでください。

まるでデフォルトの設定でなければ本番環境を運用しても大丈夫であるかのようにも読めるが、私が懸念する問題点はそこではない。それに私とて十分なセキュリティ設定を施した上で、クライアントなどに動作検証をしてもらうために一時的にXAMPPを外部公開する程度ならば問題ないと思っている。

私が問題だと思うのは、レンタルサーバーなどの代わりに、XAMPPで構築したサーバ環境を連続して長期間外部公開するユーザーがいるという事である。

試しに「XAMPP 自宅サーバー」などの検索ワードで検索してみると、その手の解説サイトが数多くヒットする。そしてそのサイトの多くがapachefriends.orgの公式ページに書いてあるような、セキュリティ設定を少々いじる程度のことしか解説しておらず、サーバを長期間運用する際に最も重要なセキュリティ管理の常識について触れているサイトが無い。

その常識とは、

ソフトウェアというものはバグと脆弱性の問題が避けられないものであり、特に深刻な脆弱性が見つかったソフトウェアについてはただちに対策の施された最新版への更新がかかせないと言う事である。

にも関わらずXAMPPには、本体およびコンポーネント(Apache、MySQL、PHPとPerl)の更新通知・自動更新機能がないのだ。

特にXAMPPに含まれているコンポーネントは基本的にその時々の最新のブランチである事が多い。この最新のブランチというのが実はやっかいで、たとえばWEBサーバのApacheひとつをとっても 1.3系、2.0系、2.2系、2.4系という4つのブランチがあり、既に開発元がサポートを終了した1.3系は問題外としても、現在のXAMPPが採用している2.4系というのは、リリースからあまり期間が経ていないために他のブランチに比べてバグや脆弱性が見つかりやすいのである。そしてもしこの2.4系Apacheやその他のコンポーネントに重大な脆弱性が見つかり、対策を施した最新版がリリースされたとしても、XAMPPは脆弱性を放置したまま稼働し続ける。これがどれほど問題であるかは特に説明をしなくても解っていただけると信じている。

なのでXAMPPで長期的に自宅サーバを運用するならば、自分でコンポーネントの脆弱性を追跡し、最新版のXAMPPまたはコンポーネントに更新し続けなくてはならない。であるにも関わらず、この事について触れている解説サイトが無い、もしくはほとんど無いのである。

中には「PHPのセーフモードをONにしましょう」なんて書いてある解説サイトまであった。おそらくXAMPPのセキュリティコンソールの表示を見て、セーフモードがセキュリティのための設定だと言うだけで、それがどういうものか理解せずに書いたのだと思われる。セーフモードは共有サーバなど複数ユーザーがPHPを利用する場合のセキュリティを高めるための設定なので、個人で利用する事が多い自宅サーバには不要なのにも関わらずだ。もしXAMPPで共有サーバを構築するなんて人がいたらぜひともお目にかかりたい。

最後になるが、何も私は「XAMPPでの自宅サーバの外部公開は絶対してはいけない」などというつもりは無いのだと言う事は解って欲しい。繰り返しになるが、ちゃんとセキュリティ上必要な設定さえすれば期間をくぎった一時的な外部公開やきちんと脆弱性を管理した上での連続運用ならば大きな問題は無いと思っている。私が言いたいのはサーバ管理者になる以上、サーバ管理者としての心構えや基礎的な知識を持った上でサーバ運用をして欲しいと言う事なのだ。確かにXAMPPを使った「サーバ構築」は簡単だ、しかし「サーバの管理運用」という面ではXAMPPはまったく機能不足である。長期的に自宅サーバ運用をするならば、最初に手間がかかっても少しつづ基礎知識を勉強しながら時間をかけてサーバを構築した方が良いと私は考える次第である。

管理者が脆弱性を放置したままでクラックされたXAMPPってたくさんあるんだろうなぁ…

男子高校生の日常 1巻~6巻を読んだ感想

最近とある事情から、ガンガンONLINEというWEBコミックをたまに読むようになった。

その中でかなり面白いと思えたのがこの男子高校生の日常という作品だ。つい最近アニメ化もされたので知っている人は多いと思うが、私は知らなかった。上述のガンガンONLINEもそうだが粗製濫造なテンプレート萌え漫画が多いWEBコミックにはこれまでまったく興味がなかった私だが、この男子高校生の日常はギャグ漫画で、それもかなりツボにはまる。私が気に入ったのはこれまたネットでは結構有名だった文学少女シリーズで、ファンタジックなラブコメ的出会いを妄想する黒髪の少女と、それを見ぬいた上で恥ずかしいと思いながらも彼女に合わせるヨシタケのやりとりがものすごく笑える。

他にも見た目は不良っぽいのに中身は良い人過ぎて、生徒や教師からついには他校の生徒からも便利屋みたいに頼られる唐沢やモトハルや副会長たちがすっごく面白い。タイトルからは男子高校生な赤裸々な学園生活を描いた作品のように思えるが、登場する男子高校生はみんなおバカだが良いやつばかりで、全員彼女が欲しいと思っていながら女性にはとことん奥手である。どちらかといえば男子小学生たちの日常といった感じだ。

またスピンオフ作品として、こちらは逆にかなり凶暴な女子高生たちが登場する女子高生は異常という漫画も収録されている。こちらも内面的におバカで決して人は悪くないのだが、口は悪くて喧嘩っ早い女子高生たちが活躍する。まあ最近の女子高生の日常を描いた萌え漫画が多すぎるので、それを踏まえて皮肉的に読むと結構面白い。ただちょっとネタ切れ気味なのか後半はあまり話に勢いがなくなってきているような気がする。

WEBコミックの作品がアニメ化されるというのは非常に珍しい事みたいで、ガンガンONLINEのページではいまこの作品がこれでもかとプッシュされている。WEBコミックでこの手のギャグ漫画が増えてくれると嬉しい。

エビオス錠で本当にドバドバになるのか

私は普段、栄養剤とかサプリとかそういうのを飲むのがあまり好きではないのだが、さすがに最近飲食の乱れもあり胃腸の調子が思わしくない。そこで対処療法的に胃腸薬に頼るのではなく、常日頃から胃腸の働きを助けるような補助食品が無いか調べていたら、どうやら今ネットではビール酵母から作られた エビオス錠 なるものが好評のようだ。

しかし何故か知らないが、その効能は本来の胃腸の働きが良くなるというものではなく、精液の量が増えるという訳の解らないものらしい。もともと胃腸の働きを改善するという目的で買うつもりだったのが、そんな事を言われてしまうと俄然興味が沸くのが人情というものだ。という訳で試しに1200錠入りのやつを買ってみた。

今回はアマゾンの方が安かったけどポイントセールなども含めると楽天の方が安い事もある。
アサヒフードアンドヘルスケア エビオス錠 @ 楽天市場

まず飲み始めて1日~2日程度ではなんらの効果も感じられない。3~4日経ったくらいからはっきりと便の通じがよくなった。私はどちらかと言えば便は柔らかい方だったのだが、良い便のお手本のような感じの便が出るようになった。しかしエビオス錠を飲んでさえいればなんの問題ないという訳でもなく、前日に暴飲暴食した翌日などは下痢になってしまうようだ。あくまで胃腸の働きを助けるのみで、薬のような効果があるわけではない。

さて次に精液の量だが、エビオス錠を飲んでるからといって目に見えて性欲が強くなるという訳でもないようだ。私の場合はむしろ体調が改善し、寝付きがよくなったからか、射精する回数自体が減り、結果として射精一回の精液量が増えたというなんとも形容のしがたい事になった。

結論としてはあんまり期待しすぎるとがっかりする事になるが、弱った胃腸の働きや体調を改善する効果はあるので、今後もしばらく飲み続けてみようと思う。1回10錠、1日で30錠を飲むのは少し面倒くさいが、ビタミンや必須アミノ酸も豊富で、サプリメントを何種類も飲むよりはお手軽で経済的だろう。

惡の華 1~5巻を読んだ感想

押見修造による漫画作品、惡の華の1巻から5巻までを読んだ。

単行本の表紙にデカデカと「クソムシが」の文字(笑)。大方の予想どおり気弱な主人公が、風変わりでサドッ気のある女の子に弱みを握られて変態的な事をさせられる、思春期にとりとめて良い思い出のない非モテ男感涙のちょいエロ作品、というと身も蓋もないだろうか。最近こういう作品が増えたような気がする。

作者の言葉として「変態とはなんだ」みたいなちょいとばかり高尚な問いかけがあるが、個人的な感想としては主人公の高男も、高男を振り回す佐和も別に変態ではない。やってる事は表面上確かに変態じみているが、根っこにあるのは盗んだバイクで走りだすヤンキーとなんら変わらない。クラスの女子全員の下着を盗んだりするのも性的興奮を得るためではなく、人とは違う何か、それでいてみんなの注目を集めたくてやっているだけで、そんな事を「向こう側」とか言っちゃってはっきり言って痛々しい。自分を変態だと決め付けることで、自己否定から入り、今度は自分の特異性を認めない周囲を否定する事によって、屈折した形で自己肯定をしているだけにしか見えない。

だがその痛々しさこそがこの作品の特筆すべき点で、こういう思春期特有の痛々しさをここまで見事に描いた作品も稀だと思う。高男と佐和がやるような事は、(下着を盗むとかそういう事ではなく)思春期の人間だったら誰しも考える事だが、一緒にやる友達を見つけられる人間はまずいない。それこそヤンキーが集団で暴走行為をする程度がせきの山で、高男や佐和のような人間がこういう形で道を踏み外すというのは現実世界ではあまりないだろう。面白いのはここまで無茶な事をしながら、高男はいまだに「バレたら破滅」なんて的外れな事を考えている点だ。佐和も「この道の先は全部死んでる」などと言う。つまり二人とも日常を疎んでいながら、完全にそれを破壊する覚悟はできていないという事だ。下着ドロくらいで死刑になるわけでもなし、この後に及んで自分の体面を気にしている証拠だ。

なんだか作品批判のような文になってしまっているが、別に作品を批判したいわけじゃあない。むしろこの作品のような状況に憧れてしまっている自分に我慢がならないのだ。高男と佐和は作中では中学生だから痛々しいという程度で済むが、いい大人の自分がそういうのに憧れるなど悶絶するほど気恥ずかしい。でもまあ、きっと私のような人間は少なくないと思うので、若かりし頃の自分を思い出して悶絶しても構わないという人は読んでみるときっとハマることだろう。