ノ・ゾ・キ・ア・ナ 1~7巻を読んだ

本名ワコウによる漫画、ノ・ゾ・キ・ア・ナの1巻から7巻までを読んだ。

壁に穴のあいた隣同士に住む男女が、曜日を決めてお互いを覗き合うという契約を結ぶという、簡単に言ってしまえば学生などの比較的若い童貞ご用達のちょっとエッチな漫画である。小学館の携帯コミック「モバMAN」でダントツの人気があるみたいだが、どんな層が読んでいるかは推して知るべしといった所だろう。

いきなり上から目線の物言いで申し訳ないが、自分も学生の頃はこの手の作品が大好きで、遊人の作品なんかをよく愛読していものだ。だからこういう作品の評価は面白いか面白くないかではなく、エロいかエロくないかでするべきだと思う。

そして18禁ではない作品にしてはがんばっている方だとは思う。大人向けの官能小説にあるようなねっとりとした濃いエロスには欠けるが、若さを感じさせる勢いのある性描写は結構いいと思う。タイトルや設定からは濃い目の性倒錯を描くように思われるが、主人公の性格からか以外と普通の恋愛描写が多い。これなら昭和初期のエログロ小説の方がよっぽどエロい。そういう意味で思春期の青少年むけに作られた作品としては、絶妙なバランスを持っているように思われるし、人気がでるのも素直に納得ができる。

TRICKを見た

ひさびさにテレビドラマのTRICK(1期、2期、3期、スペシャル1・2)を見た。

さすがにテレビドラマを全3シーズン+αともなれば結構見るのに時間がかかったが、この作品が大好きなので最後まで飽きずにみることができた。

演技の下手なアイドルがでているドラマよりも、こういうちゃんとした俳優さんたちがでている作品の方が面白い。役者に実力があるから演出の自由度が高くて、随所に笑いがこめられているのも楽しい。これがアイドルとかだと、シリアスのシーンと笑いのシーンの区別がつかなくてグダグダになってしまう事があるからだ。その点この作品は、仲間由紀恵・阿部寛・生瀬勝久といった主要キャラのみならず、脇を固めている役者さんたちの演技も良かった。

話の設定としてもミステリーの謎解きを、手品師にトリックを見破らせるという斬新な手法にしたところも良かった。この点については最後の方で少々ネタ切れ感がでてきたが、うまく演出でカバーしていたと思う。

また続編を作って欲しいとは思わないが、同じメンバーで新しい企画をやって欲しいなとは思う。どんな作品になるかは解らないが、きっと面白いものになるだろう。

花と奥たん 1巻を読んだ

高橋しんの漫画、花と奥たんの1巻を読んだ。

最終兵器彼女の高橋しんらしいといえばらしい作品だが、少し不思議な作品だと思う。

ある日突然都心部に巨大な花が出現し、東京には人が住めなくなってしまった。主人公のモモ(奥たん)は、ミニウサギのPたんと一緒に夫である正太郎(旦那たん)が東京から帰ってくるのを待って、毎日おいしい晩御飯を作っている。日常と非日常のアンビバレントな融和、終末的な世界観にけなげな少女という組み合わせは最終兵器彼女と共通しているが、この先この物語に救いがあるのか無いのかはいまのところは解らない。

さて1巻を読んでの感想だが、いまのところは世界観の説明で終わってるという感じで、物語がこれから面白い方向に進んでいくのかそうでないのかも解らない。個人的には2巻をぜひ読みたいと思うほど面白いとは思えなかった。最終兵器彼女の時も思ったが、終末世界で純愛とかさすがにちょっと気恥ずかしい。現在進行形で片思いをしている中学生が好きそうな、こういう一種のナルシズムを無批判に受けいられるほどもう若くないのだ。

ただモモはかなりかわいいと思うので、アニメ化されて動いてしゃべるならちょっと見てみたいかも知れないな。

フダンシズム-腐男子主義- を読んだ

もりしげによる漫画、フダンシズム-腐男子主義- を読んだ。

BL作品が好きないわゆる腐女子に恋をしてしまった、眉目秀麗かつ文武両道のパーフェクトプリンスの物語。このプリンス、頭は良いのだがいわゆる天然というやつで、腐女子である片思いの少女に近づくために女装して腐女子を演じる。その女装までも完璧に似合ってしまうところが漫画ならではなのだが、そこからいろいろな事件が巻き起こるラブコメディといった感じの作品だ。

BLをよく知らない男性読者のために、軽めのBL講座なんてのもある。こういう趣味をわざわざ解説するなんて野暮なことだと思うが、雑誌で読んでいる比較的一般の読者には親切なのかも知れない。

ところで登場するヒロインたちの多くが濃い目の腐女子として描かれているために、どのヒロインにもまったく萌えることができない。多分この作品の真のヒロインは、主人公が女装して演じるアマネなんだろう。私も実際に女装をしたいとまでは思わないが、変身願望というか女性としての生活も体験してみたいというのは男にとってむしろ自然な事だと思う。登場人物のほとんどが何かしらの性倒錯を持っているので、主人公の女装を変質的に感じないというのもあるだろう。

ただ残念なことに男性読者の共感を得るためか、タイトルに反して主人公が最後まで “腐男子” にはならなかった。話のなかではBL作品にも理解を示し、腐女子を演じる事やそこで生まれた人間関係を心底楽しむようになったが、それを “腐ってる” とは多分言わないように思う。もちろん実際の腐女子にだって、軽めの人もいれば非常にディープな人もいるのだろうが、この主人公を腐男子と呼ぶのは少々納得がいかない。私自身が腐男子ではないのでうまく説明ができないが、この主人公は他の腐女子達とは違ってBLや原典の作品が好きなのではなく、そこで生まれた人間関係が好きなのだと思うからだ。もしこの主人公がガッツリBLにはまったとしたら、おそらく多くの男性読者が引くことは容易に想像ができるのだが、いくとこまでいった方が話題にはなっただろう。

現在は高校生になった主人公たちを描いた “フダンシフル!” という続編が連載中なのだが、さらに一般読者受けを狙ってありがちな文化系学園ラブコメになりつつある。高校に漫研がないから部員を集めて漫研を作ったり、他の同好会と部室をかけてドッジボールの試合をしたりと、いつの時代の作品だとツッコミを入れたくなるほどの駄作である。テレビアニメ化でも狙っているのだろうか。

自殺島 1~5巻を読んだ

森恒二による無人島サバイバル漫画、自殺島 1巻から5巻までを読んだ。

無人島を舞台にしたサバイバルを描いた作品は数多くあるが、この作品の特筆すべき所は、サバイバルすべき登場人物たちがみな「自殺志願者」だと言うことだ。何度も自殺を繰り返しても死ぬに死ねなかった人間たちが政府の手によって無人島に置き去りにされるという設定はとても奇抜で面白い。

もともとが自殺志願者だから、無人島での過酷な状況に耐えられず自殺する人間は後を絶たない。そして自殺する事ができずにとりあえず生き残ることを選択した者たちの中には、先に死んでいった者たちに対する「コンプレックス」がある。生き残ることを単純に良しとせず、それぞれが自ら生きるという選択に至る過程が丁寧に描かれているのである。

主人公は現代日本の社会では何の夢や希望を持てずに無気力に暮らしていた。周りの人間に「夢を持て」と言われ続けてもついに夢を持つ事はできなかった。そうしてただ生きているだけでは許されない社会に適応できなかった主人公は、ただ生きるという事が非常に困難な世界で自らの幸福を見出す。島で何も考えずにただ生きる動物達に魅了され、その生命を奪って生きる狩人となる事を選択したのだ。

そうして自殺志願者から狩人となった主人公は、今度は個人の問題から集団の問題に直面する。生きる決意が生まれても自分一人では生き残れない。そして周りは未だに生きるという事に積極的な意志を持てずにいる者ばかりだ。自分の体験や考えを言葉で伝えても、それぞれの抱えている問題が違うので他人には通用しない。そうして次々と無人島の住人たちをさまざまな問題が襲う。

多少説教くさい部分があったりするが、生や死を単純に美化しない点はかなり好感が持てる。これはぜひ映画化して欲しいし、きっといずれ映画化されるような気がする。続巻も非常に楽しみなので、続きがでたらまた読みたい。

少年メイド 1~4巻を読んだ

乙橘によるコメディ漫画、少年メイドの 1巻から 4巻までを読んだ。

簡単にどんなお話か説明すると、家事が上手でメイドエプロンの似合うかわいらしいショタっ子が天蓋孤独の身になって、金持ちで独身のイケメンのところで生活する話である。ケナゲにがんばるショタっ子と、ほのぼのとした人間関係に癒されるといった感じだろう。BLとまではいかないが、ショタっ子を中心に妙に男同士がイチャイチャする基本的には女性向けの作品だと思う。

そんな作品をなぜ読んだのかというと、私はロリコンであるだけでなくショタっ子も好きだからだ。その理由も自分で理解していて、本来なら生物的に子供がいてもおかしくない年齢なので性別や性格に関係なくほぼすべて子供がかわいく思えてしまうようになったからだ。これでも 10代や20代前半の頃は少年だろうが少女だろうが子供はあまり好きではなかった。ついでにいえば動物もあまり好きではなく、「かわいいものに癒される」という感覚それ自体が理解できないという感じだったのだ。それがいつの頃からか、2次元・3次元に関係なくかわいい子供やあまつさえ猫にまで癒されるようになってしまった。

そういうことで可愛い少年がでていれば、それが女性向け作品であろうと私は読む。この手の作品ならではの毒気のまったくない雰囲気は少々苦手だが、毒気がありすぎるよりは癒し効果があるのだろう。女性向け作品ってこの辺が少し極端だと思う。それほど多く読んだ訳じゃないが、善人ばかりの作品と悪人ばかりの作品って結構多かった様な気がする。

作品の感想については主人公がかわいいということ以外に特に語ることは無い。それ以外は求めてないので、それで十分だからだ。続巻を買ってまで読むかは微妙だが、機会があればまたこういう作品を読みたいと思う。

ケダモノの唄を読んだ

楠桂のケダモノの唄、上下2巻を読んだ。

「八神くんの家庭の事情」や「ガールズザウルス」など、この作者のギャグ要素の強いラブコメ作品がわりかし好きなので、楠桂のもうひとつの得意分野であるホラー作品も読んでみた。

もともとそれほど期待はしていなかったが、やはりというかいまいち楽しめなかった。ありがちな少女漫画のホラーテイストで、性格の悪い登場人物たちが連鎖的にひどい目にあって行く。”ケダモノ” である登場人物たちが女のもつ負の部分を強調した存在なら、この作品を楽しめる人も同様の負の部分をかかえてる人だろう。単純に言うと自己保存のために社会規範の範疇を超えて他者を犠牲にするのだが、その悪性を強調するために行動や言動がかなりデフォルメされて描かれているせいか感情移入がしづらかった。

この作品が連載されていたのは青年誌なのだが、少女誌で連載したほうが人気がでたんじゃないかなあ。

ホムンクルス 15巻を読んだ

ようやく完結かという感じだが、ホムンクルスの15巻(最終巻)を読んだ。

この作品はトレパネーションとか、人の心の内面や深層心理が見えるといった当初の設定はとてもよかったものの、最終的にはその設定をもてあましてまとまりがつかなかった感じである。

15巻以前から後半かなり長いことかけて主人公の内面を描写しているのだが、それがあまりにもありがちで陳腐すぎて読むに耐えない。どうせ展開は読めるんだからもう少し短くまとめて欲しかった。ちなみにありがちというのは主人公の心理や内面世界の話であって、漫画の作画上の表現はとてもユニークである。しかしそのユニークな表現が上滑りしているというか、物語の筋だけを小説的に読んだ場合に受ける印象があまりにも軽すぎて、作者の悪い冗談にしか思えないのだ。なにやら哲学的な意味とかあるのかも知れないが、どうせそれもありがちなものだろう。

個人的には山本英夫という漫画家は好きだったのだが、この作品でこの人の限界が露呈したような気がしてとても残念である。当初の期待ではもっと人間の心の奥底に踏み込んだ物語を期待したのだが、奥底というよりテレビドラマで使い古された上っ面のヒューマンドラマになってしまった。

サブPC用に省電力PCを組んだ

私が普段ネットや娯楽に使用しているサブPCは電力バカ食いでお馴染みの Pentium4 マシンだった。それでもシステム全体で 185W を超える事は無いので、CPUを除けば省電力PCと言って差し支えないマシンだったのだが、まもなく訪れる夏に備えてさらに省電力のPCを組むことにしたのだ。

とは言っても性能が下がっては意味がないので CPU に Atom を選ぶのは避けた。私はゲームはあまりやらないので、3D性能は必要ないのだが動画をよく見るのでグラフィック性能はある程度欲しい。できれば動画再生支援機能があればなおよい。という事でそこそこのグラフィック性能がオンボードでも実現できる AMDの省電力CPUを選択する事にした。できあがったマシンのスペックは以下のとおり。

CPU: AMD Athlon X2 BE-2350 TDP45W
マザーボード: FOXCONN A7GM-S (AMD 780G + SB700)
メモリ: UMAX DDR2-6400 2GB
HDD: HGST HDP725025GLA380 250GB 7200rpm
ケース・電源: Scythe GX-3901-WH 400W電源付き

すべてオークションで入手したので一昔前のパーツばかりだが、自分の求める必要十分な性能を満たして総額 15,000円弱である。個別に落札したので思ったより送料がかかってしまい、現行パーツを格安通販でまとめて購入しても 23,000円程度だったのを考えれば中古オークションにこだわる必要もなかったかもしれない。

TDP 45Wの省電力CPUにオンボードグラフィックを使用した最小構成。ワットチェッカーで確認するほどマニアじゃないのだが、同じような構成で調べたらアイドル時で約40W、負荷時でも約70Wとかなりの省電力である。性能も Pentium4 と比べて格段によくなったとは言えないものの、主目的であった動画再生が軽快になった。また Pentium4マシン は負荷時にはCPUクーラーのファンが轟音を立てていたのだが、今はアイドル時の CPU温度が約25度くらい、負荷時でも 30度を少し超えるだけといったところで、かなりの低発熱だ。まだファンの設定など静音化をほどこしてないので静音PCとは呼べないものの、ちょっと手を加えれば静かなPCにできるだろう。

しばらくはこのまま使って、徐々にパーツを性能アップさせていくのも楽しそうだ。多少消費電力が増えても省電力であることに変わりはないのだから。

マザーボードの電解コンデンサを交換した

結構長い事使っているサブPC内部を掃除していたら、CPUソケットの周りの電解コンデンサの1つが液漏れしているのを発見してしまった。

マザーボードはASRockのP4VM800で、液漏れしたコンデンサは日本ケミコン製のKZGシリーズ 6.3v 3300μF というタイプ。左の画像を見ると右端のコンデンサの頭頂部の防爆弁からわずかに電解液が染み出しているのが見える。ネットで調べると日本ケミコンのKZGは、日本メーカー製にも関わらず非常に信頼性が低いとの事。私もサブPCだからという理由で格安マザーボードを選んで使っているので、使用されている部品の信頼性が低いのも致し方ない。むしろこれまで何年もよくもった方だろう。

普通ならここでマシン全体の買い替えをすべきなのだが、電解コンデンサの交換にチャレンジしてみたいという好奇心が頭をもたげてきてしまった。電気工作に関してはここ何年も半田ごてを握っていないド素人なのだが、壊れてもともとなのだしやってできない事はないだろうと言う結論に至ったのだ。何より初めての事にチャレンジするのは楽しい。

電解コンデンサを取り外した後の画像。久しぶりにひっぱり出してきた30Wの半田ごては、コテ先が錆び付いていてちゃんと使用できるか不安だったが、なんとか使用できた。しかし30Wでは温度が低いのか私の技術が足りないのか、半田がなかなか溶けずにコンデンサの取り外しには相当苦労した。一応追い半田もやったのだが、そのうち基盤を焦がして駄目にしてしまうのではと作業中はずっと不安だった。

ちなみに電解コンデンサには極性があり、このマザーボードの場合は基板上で白く塗りつぶされている方が+極である。

新たなコンデンサを取り付けたところ。ニチコン製のHMシリーズ 6.3v 3300μF というタイプ。もちろんマザーボード用途なので低ESR品だ。別に拘って選んだわけではなく、共立エレショップという電子部品を1個からバラ売りしているネット通販で、該当するコンデンサがこれしかなかっただけだ。値段は送料別(定形外郵便120円)で、1個94円だった。失敗してもいいように3個注文したのだが、1個目でなんとか上手くいったので2個は予備として保存しておく。

とりあえずコンデンサの取り付けは終了したが、我ながら半田づけが非常に下手くそで見た目も汚い。また半田ごてを基盤にあてている時間が長かったので他の部品を駄目にしてしまっていないか非常に不安だった。とりあえずマザーボードから外した各種配線を事前に撮影しておいたデジカメの画像を見ながら元に戻して、電源を入れてみると意外にもちゃんと動いた。

どうやら作業はうまくいったようである。正直今回の作業でマザーボードの寿命が延びたのか、逆に縮まったのかいまいち確信がもてないが、PCの買い替えとはまた違った形での自作の楽しみ方が増えたのは間違いない。またPCを長持ちさせるのは内部温度を上昇させない事だろうと今更のように再確認し、PC内部のエアフローを少し改善しておくことにした。今年の夏はエアコンも使えないだろうから、かなりPCには負担がかかるだろう。その夏を乗り切ることができたなら電解コンデンサの交換作業は成功だと確信しても良いだろう。