超時空要塞マクロスを観た

ずいぶんと昔の作品になるが、超時空要塞マクロスを観た。

リアルタイムで観るのはちょっと無理だと思うが、再放送なんかで観ていてもおかしくなかったこの作品をようやく観た。これまでの予備知識は「でっかい宇宙戦艦がロボットに変形する」「ミンメイとかいうアイドルがいる」くらいで、あとなぜか主題歌の マークーロス♪ というメロディだけは知っていた。

実際に見てみると予想以上に面白かった。子供の頃に観ていたら理解できなかったであろう、「文化」によって戦うという発想はすごく良い着目点だと思う。実際の歴史でも武器による戦争の次にやってくるのは文化による戦争だからだ。ローマやイスラムは占領地に文化と宗教を移植したし、アーリア人やモンゴル人は占領地の文化を吸収しながら拡大していった。グローバル化しつつある現代の地球では想像しにくいだろうが、異文化間の戦争には文化的闘争の側面がある。そこを「強力な軍隊を持つがまったく文化を持たぬ宇宙人」という切り口で単純化し、解りやすく描いたこの作品は間違いなく名作だと思う。

また恋愛における三角関係を比較的リアルに描いたところも昨今のアニメには無い部分だと思う。昔は結構恋愛が成就しない展開も普通にあったけど、最近ではあまり聞かないように思う。このあたりにリアルさを求めるかどうかは人それぞれだと思うけど、こういう作品もたまにはあっていいような気がする。