ハンニバル・ライジングを見た

レッドドラゴンに続いて、ハンニバル・ライジングを見た。

羊たちの沈黙をはじめ老人として描かれてきたレクター博士の幼少期と青年期を描いた作品である。他作に比べて猟奇的な描写は少なく、スリルやサスペンスといった雰囲気ではない。そのかわり第二次大戦期やその後の時代のヨーロッパの雰囲気がよくでていたように思う。

青年ハンニバルを養ったムラサキ夫人や日本文化の描写が相変わらず中国文化と混同しているというか誤解だらけだが、そこら辺はたぶんお互いさまなんだろう。

この作品が面白いと思えるかどうかは青年ハンニバルを演じるギャスパー・ウリエルに魅力が感じられるかどうかだと思う。若いわりによい演技をする美形だが、老人ハンニバルを演じたアンソニー・ホプキンスと比べるのは酷だろうか。