レッドドラゴンを見た

ハンニバルにつづいて、レッドドラゴンを見た。

映画としては第3作目になるが、原作小説ではこれが最初の作品となるらしい。時系列としては映画第1作の羊たちの沈黙より前の話である。

3作目ともなると最初の作品でうけた衝撃はだいぶ和らいで、せっかくの緊張感のあるストーリーも何も感じなくなってきてしまう。第2作のような猟奇的な描写は少ないが、それと同時に犯人の内面や心理の描写が少し弱いように思える。なにより主人公がハリウッド映画でありがちなキャラクターとして描かれているので、普通のサスペンス映画という印象の枠を出ない。レクター博士があくまで脇役にまわっているという点も退屈な理由になるかも知れない。

とにかくハンニバル・レクターシリーズのよほどのファンでない限りは、この作品をあえて見る必要はないだろう。駄作というわけではないが、他にもサスペンスの良作は探せばあるからだ。なお私はレクター博士のファンなので、次もレクターシリーズの映画を見る予定だ。