おたくの娘さん 8~9巻を読んだ

おたくの娘さんの8巻と9巻を読んだ。

内容的には8巻がクリスマスで9巻がコミケのお話。7巻で管理人さんが既婚者だという事が判明したので、遥がかわりにヒロインっぽい雰囲気を出してきてる。ただ現状この作者がホームドラマにしたいのか恋愛路線を強めていきたいのかよく解らない。千尋先輩や望の過去らしきものもでてきたが、設定にリアリティが無さ過ぎてシリアスにしたいのかギャグにしたいのかもよく解らない。9巻では遥の口から漫画家の葛藤みたいなものを語らせているし作者も何か迷いでもあるのだろうか。

正直な感想としてはこういう展開になるなら6巻あたりで終わらせておいた方が良かったような気がする。無理に話を伸ばそうとしてわけのわからない設定を後だしで出されてもまったく共感できない。9巻のラストではなんか複雑な家庭事情があるような感じを残して終わったが、キャラクターに共感できないのでどうでもよい感じがするのだ。ついでにいうとキャラクター達がやたらと「語りたがる」のもよくない。作者はなんか欲求不満でもあるのだろうか。

おたくの娘さんというタイトルが示すように、おたくが共感できるあるあるネタを絡めてホームドラマを普通に描けばいいと思うんだけどなあ。もともとの設定やキャラクターが魅力的なだけに残念な感じがする。

ビー・バップ・ハイスクールを読んだ

アメトーークでビー・バップ・ハイスクール芸人をやっているのを見て、久々に漫画を読みたくなってしまった。

ずいぶん懐かしいなあ。映画もレンタルビデオで借りて何度か見た記憶がある。自分はごく真面目な学生で不良に憧れるとかそういう事はまったく無かったが、やっぱり面白かったので見てたって感じかなあ。

しかし後半はほとんど喧嘩もせず女の尻を追っかけてばかりいる展開が多かったな、各話の冒頭も愛徳の生徒が一人で帰宅している途中の道で他校の生徒に出くわして話が始まるケースがテンプレートと化していてマンネリ感が酷かった。まあジャンプとかのバトル漫画じゃあるまいし、そうそう喧嘩ばっかりしてられないって事もあってかえってリアルなんだろうけど正直面白いかと言えばそうでもなかった。

ただ全体を通してみれば、やっぱり不思議な懐かしさみたいなのがあるので、10年後くらいにまた読めば面白いと思う。この手の懐古のネタがアイドルやアニメやゲームばかりじゃ寂しいもんね。ビーバップのネタを今ひっぱってきたアメトーークもさすがというかやっぱり面白い。

未来日記 9~10巻を読んだ

未来日記の9巻と10巻を読んだ。

物語もそろそろ佳境に入ってきたという感じ。作者がこれまでに広げてきた風呂敷をどうやって畳むかが楽しみだ。まあ作中には矛盾も多いのであんまり細かい事を言ってたら楽しめないかもしれないが…

お話としては相変わらず中二病全開な感じで読んでて若干ツラくなる時があったが、あんまり小難しい理屈をこねるキャラがいないせいか不快という程でも無い。ここで世をすねてどっかで聞いたような独自の哲学とか語りだすキャラがでてくるとマジ勘弁してくれと思うのだが、そういうのが無いのはありがたい。なんか世界の未来とか大勢の生命がかかってる割には、なぜか「子供のゲーム」という雰囲気があるので凄惨な感じがしないのもいい。この辺作者は上手くバランスとって描いていると思う。まあ読者層を考えれば血の匂いがするような殺し合いを描いたらさすがにひかれるんだろう。逆に言うとこの作品の死体からは血の匂いはしない。変な表現になるが「気楽に読める殺し合い」って感じだ。時代劇のチャンバラみたいなものだと言えばわかりやすいだろうか。

鋼の錬金術師 27巻(最終巻)を読んだ

鋼の錬金術師の27巻(最終巻)を読んだ。

この作品も結構長い事連載していたがようやく終わったという感じだ。でもキャラの人数とか敵の強さとか飽和する前のいいところで話を終えたと思う。これがジャンプだったら途中に錬金術同士の腕試し大会なんかをはさんで50巻くらいまで連載しているはずだ。

ただやっぱり最後のボスというかホムンクルス本体が登場時の設定だけ強いザコボスみたいな感じが残念だった。エドワードに素手で殴られているし(笑)。まあホムンクルスを倒した後の物語のひきは結構よかったんじゃないかな。それぞれが自分の居場所を見つけたり帰って行ったりして、さわやかな読後感が残った。この辺は無難な少年漫画のエンディングという感じだが作者の次回作をまた読みたくなる気持ちにさせられた。

いずれまた時間をみつけて1巻から最後まで通して読みたいと思う。

闇金ウシジマくん 16~20巻を読んだ

闇金ウシジマくんの16~20巻を読んだ。

相変わらずエグいというかエゲツない描写の多い作品ではあるが、それだに妙にリアルな感じがある。もちろん漫画なので現実の闇金はまた違った感じなのだろうと思うが、現実の他人よりも妙にリアルな登場人物たちがこの作品の魅力なんじゃないかと思う。

さてお話はというと楽園くん編の途中から最後までと、ヤミ金くん編の全編、そしてトレンディーくん編のさわり部分を読んだ事になる。なかでもヤミ金くん編には丑嶋社長の過去の知り合いや友人がでてきて彼の人となりが垣間見れたりももする。中でもほとんど悟ったような善人の竹本の存在はこの作品でもかなり異色だろう。

もちろん人が善いだけの竹本は最後には丑嶋よってどん底まで落とされるのだが、それで堪えているようには見えないある意味最強キャラである。そりゃ痛めつければ痛がったり苦しがったりするのだろうが、他の登場人物と比べて現実感が感じられないので彼が苦しんでいる所が想像できないという感じである。よく作者がこんなキャラを出そうとしたものだと感心すらしてしまう。たまには善人でも出してみようかと思ってだしたにしては、この作品では個性が強烈すぎるのだ。もうちょっとナチュラルな「いいやつ」にはならなかったんだろうか…

ホムンクルス 14巻を読んだ

山本英夫による漫画、ホムンクルスの14巻を読んだ。

なんかどんどんよく解らない方向へ話しが進んでいくなあ。結局主人公は内面に闇というか心の傷を持っているというのは解るんだけど、あまりにも陳腐でチープな方向へ話しが進んでいるように思えてならない。この作品の当初のコンセプトというかある種の衝撃がどんどんしぼんでいって尻つぼみになっていく感じがする。

あと妙にセンスが古いというか、90年代ハリウッドのサイコホラーの匂いがするというか、あんまり感情移入できないまま登場人物の内面を垂れ流されて胸焼けがしてきそうな感じがする。山本英夫氏の作品はこれまでも多少古臭い人物描写が見受けられたが今作ではそれが一層倍加されているような気がする。

15巻が最終巻という事なのでむしろありがたいというか、どんな結末なのか気になるよりもようやく終わって安心という感じだ。

それでも町は廻っている 8巻を読んだ

ついこの間テレビアニメの放送が終わったばかりだが、それでも町は廻っているの8巻を読んだ。

なんていうか、こういう肩の力のいらない気楽に読める作品は好きだ。登場人物は典型的なキャラづけもされておらず、かといってホームドラマほどには没個性でも無い。

8巻のエピソードでどれが特に面白いというわけでは無いのだが、ドングリを使って携帯ゲーム機を探す推理を組み立てる猛の子供とは思えない洞察力には妙に感心させられてしまった。確か子供の頃のこういう考えって計画立てている時にはすごく完璧に思えるのに、実際にやってみるとまったく予想と違った結果になる事が多かったような気がする。

なんにしろ9巻が楽しみ…ってほどには楽しみにしてるわけでもないが、9巻がでたら多分読むんだろうなあ。

荒川アンダーザブリッジ 1巻~11巻を読んだ

テレビアニメ第一期第二期を見たのに引き続き、荒川アンダーザブリッジの漫画 1巻~11巻を読んだ。

正直なところわざわざ漫画で見るまでも無かったような気がする。十分に面白いのだがアニメの再現率が高かった事もあって、漫画でもう一度読む理由がそれほどなかったからだ。ただアニメ化されてない細かいエピソードもちらほらあったので、その点は良かったかも知れない。

しかし単行本を読み進めていくうちに例によって無駄なシリアス展開が続いて、その部分は面白くない。ギャグ漫画だからたまのシリアス展開もいいだろうと思うのだが、この作品の場合無駄に力が入っていて白ける。そもそも河川敷の住人はミステリアスでありながらも細かいことにこだわらないおおらかな性格が魅力だと思うのに、わざわざシリアスを入れる事によってその良さをぶち壊しにしている。まるで手品の種明かしを無理やり見させられているような気持ちになるのだ。ギャグのセンスはとても素晴らしいのに野暮な作者だと思う。

脇役キャラとして本当はSF漫画を描きたい萌え漫画家が登場するが、あれって作者の代弁者なんだろうか。いずれにせよシリアスを描きたいとしたら他の作品でやってもらいたい。特に金星行きの回の後しばらくはキャラクターがとっちらかっててギャグの冴えも見えなかった。ロケットに乗ったのが高井とリクの二人ってオチは相当笑えたんだけどね。

いろいろと批判的な事は書いたがやはりこの作者はギャグに関しては他にはあまり見られない部分があると思うので、できればギャグとしてこの作品をかき上げて欲しいと思う。稲中卓球部の古谷実みたいにギャグはギャグ、シリアスはシリアスでその才能をぶつけたもらいたいものだ。

イヴの時間を見た

イヴの時間の劇場版アニメを見た。

SFとしては結構ありがちな、人型汎用アンドロイドが実用化されて人間と機械の区別をめぐって社会問題がどうのこうのという話を独自の切り口で描いた作品である。

「人間とロボットを区別しない」というルールがある喫茶店に訪れるアンドロイドと人間の交流を描き、人間あるいは人間関係とは何なのかをあらためて問い直される様な気持ちにさせられる。まだまだ実用化は遠いとはいえ、人型のロボットが決して夢物語とはいえない現代においてたびたびこういう問いかけは必要であり、面白いと思う。

ただし考えてみれば、人間社会における汎用性を確保するためといっても人と見間違うほどに人間に似せる必要は本来無いはずだ。人間とロボットの混同を毛嫌いするならなおさらであり、まさか人型以外に汎用ロボットが開発されてないなんて事もないだろう。たぶん人型のロボットを使用する人は、単純にそういうのが好きだから使うという感じになるのでは無いだろうか。人型で無いと冷たい感じがして嫌だとかそういう発想である。

また個人的にはロボットに愛情を注ぐのと、ペットに愛情を注ぐ事の違いがよく解らない。前者は無機物であり、後者は生物であるが、倫理的にどうこうと言い出したらいつまでたっても決着が付かないように思える。ただし感覚的にペットを家族として扱う事はOKでも、ペットとの恋愛はあり得ないと感じるように、ロボットとの恋愛には抵抗を感じる人も多いかも知れない。おそらく医療目的も含めて性交が可能なロボットが開発されるのもそう遠くない事だと思うが、性的な事=汚らわしい と単純に変換されるような人達が多いと大きな社会問題になるだろう。

まあこの手の話はいくら考えても結論がでる事なんて無いか。実際に色々問題も起こるだろうが、結局なるようにしかならない様な気がする。

えむの王国を読んだ

中平凱の四コマ漫画、えむの王国を読んだ。

タイトルから大体想像できるように、国民が全てマゾという国の10歳のお姫様のお話である。自分はどちらかというとS気質だが、10歳のお姫様がいたら大抵のロリコンはマゾに目覚めるんじゃないかと正直思う。

という訳でこの作品はタイトルがほとんど全てを物語っている。老若男女すべからくマゾな国では皆がノーマルな人間である姫にお仕置きされたいと願っており、唯一まともな姫が彼らに突っ込みを入れるというのが大抵の流れだ。

作品途中からえすの王国やら百合の王国やら薔薇の王国といったこれまた変態ぞろいの近隣諸国が登場してなにやら陰謀が展開されるが、はっきり言って無駄に登場人物が増えて作者が処理しきれていない。もともと思いつきで始めたような作品なので、ネタが尽きる度にキャラや設定を増やしていってそれほど長くないうちに破綻するという、すがすがしいまでに見事な展開を見せてくれる。逆にこんな作品が10巻や20巻の長編になったらそっちの方が怖い。

個人的には2巻くらいでよかったと思うのだが、全3巻という事で気楽に読むにはちょうど良いと思う。