未来日記 9~10巻を読んだ

未来日記の9巻と10巻を読んだ。

物語もそろそろ佳境に入ってきたという感じ。作者がこれまでに広げてきた風呂敷をどうやって畳むかが楽しみだ。まあ作中には矛盾も多いのであんまり細かい事を言ってたら楽しめないかもしれないが…

お話としては相変わらず中二病全開な感じで読んでて若干ツラくなる時があったが、あんまり小難しい理屈をこねるキャラがいないせいか不快という程でも無い。ここで世をすねてどっかで聞いたような独自の哲学とか語りだすキャラがでてくるとマジ勘弁してくれと思うのだが、そういうのが無いのはありがたい。なんか世界の未来とか大勢の生命がかかってる割には、なぜか「子供のゲーム」という雰囲気があるので凄惨な感じがしないのもいい。この辺作者は上手くバランスとって描いていると思う。まあ読者層を考えれば血の匂いがするような殺し合いを描いたらさすがにひかれるんだろう。逆に言うとこの作品の死体からは血の匂いはしない。変な表現になるが「気楽に読める殺し合い」って感じだ。時代劇のチャンバラみたいなものだと言えばわかりやすいだろうか。