こどものじかん 9巻を読んだ

私屋カヲルによるロリ漫画、こどものじかん 9巻を読んだ。

最初は生意気なだけだった子供たちや、とがってばかりいた大人たちも、みんなトゲがとれて素直になってきたような気がする。この作品はロリ漫画なのでいわゆるロリ描写がまずメインである事は間違いないのだが、子供だけでなく大人の心にひそんだ孤独や子供っぽいところをきちんと描いて、「大人とは、子供とは何なのか?」という問いかけが深いテーマとしてあるんだと思う。

特にこの巻の中で主人公が りんの保護者でありながら りんに依存しているレイジに向かって言った、「大人とは、与える側にまわる者だ」というセリフは中々よかった。実在の子供を性的搾取の対象として見るなんていうのはもちろん論外なのだが、日頃自分が大人として周囲の人々に何かを与えようとしているか考えさせられてしまった。そして我がままを許すという意味ではなく、子供たちから安心して存在を求められるのが良い大人というのだろうなと漠然と考えさせられもした。

まあ自分はロリコンなのでそこの部分を否定するつもりもないが、ロリコンである前に良い大人でありたいと思う。