あひるの王子さまを読んだ

森永あいによる漫画、あひるの王子さまを読んだ。

極楽青春ホッケー部につづいてまたもや森永あいである。しかしこの作品は森永あいならではというほどでもなく、Bバージン という少年漫画にそっくりな気がする。チブでブサイクでオタクな少年が、恋をきっかけに美少年に生まれ変わる。童話オタクと生物オタクの違いや、努力によって変わるか魔法で変わるかの違いはあれど、中身が奥手で純粋なままゆえに空回りし、相手の少女があまり美少年を好きではないという点もよく似ている。極めつけは三人の姉にいじめられるという境遇だろうか。

ある日突然美しく生まれ変わるというのはむしろ少女漫画の方では王道なので、森永あいがBバージンをぱくったとかそういう事を言うつもりはまったくない。しかしBバージンを読んだことのある読者は私と同じ既視感を感じることだろう。というわけで個人的にはいまいちだった。