サントリー オールフリー ノンアルコールを飲んだ感想

以前、アサヒのドライゼロというノンアルコールビールを飲んで以来、定期的にこちらを愛飲していた私だったが、たまには他社のノンアルコールビールも飲んでみようと サントリーのオールフリー というのを飲んでみた。

今回はアマゾンの方が安かったけどポイントセールなども含めると楽天の方が安い事もある。
サントリー オールフリー ノンアルコール @ 楽天市場

オールフリーという名前は、なんとアルコール分だけでなくカロリーや糖質までもがゼロという事らしい。特にカロリーもゼロというのがアピールポイントなのだと思うが、もともとそれほど量を飲むわけではないノンアルコールビールのカロリーは私としてはそれほど気にならないので、むしろカロリーをゼロにする事によって味が落ちる事の方が心配になってくる。

で、飲んだ感想としては「これはビールではないな」というものだった。アサヒのドライゼロがかなりビールに近い味を再現していたのに対し、こちらはなんか麦汁の炭酸水をそのまま飲んでいるような気がする。原材料名のところを見てみると一番始めの部分に「麦芽、ホップ」と書いてあり、本来であれば「糖類(水あめ、果糖ぶどう糖液糖)、大豆ペプチド」と書いてあるドライゼロに比べて、ビールと同じ原材料を使っているオールフリーの方がビールに近い味になっても良いはずだが実際には逆の結果となっている。

理由については素人ながら思い当たる事がないでもない。そもそもビールというのは大麦に含まれる澱粉が発芽して麦芽となる事によって糖に分解され、その糖をビール酵母がアルコール発酵する事によって作られる。だからサントリーはノンアルコールビールを作るために、いかにこのアルコール発酵をさせずに麦芽の糖分を取り除くかという事に注力して商品を開発したのだろう。しかしその結果としてオールフリーには糖を取り除いた後の麦芽の匂いと味が色濃く残る事となっている。それに反してアサヒの方は最初からビールに近い味のする炭酸飲料を「人工的に」作りだす事に注力したようだ。こちらは逆に水飴、つまりは麦芽糖を加えてビールが持つほんのわずかな甘みを出し、苦味については第3のビールの原料としてもよく使われる大豆ペプチドで再現している。

おそらくオールフリーの方が原材料費のコストがかかっているのだろうが、どちらがよりビールに近い味を再現しているかと言えば、私としてはドライゼロの方に軍配を上げる。しかし実をいうと、私の場合このドライゼロを飲むようになってからビールを飲む回数が減り、さらにはこのドライゼロを飲む機会までもが段々と減っていきているので、長い目でみればどちらの会社にとっても良い事にはならないのかも知れない。私自身は身体も健康になるしお金も節約できるしでいいことづくめなのだが。