おたくの娘さん 8~9巻を読んだ

おたくの娘さんの8巻と9巻を読んだ。

内容的には8巻がクリスマスで9巻がコミケのお話。7巻で管理人さんが既婚者だという事が判明したので、遥がかわりにヒロインっぽい雰囲気を出してきてる。ただ現状この作者がホームドラマにしたいのか恋愛路線を強めていきたいのかよく解らない。千尋先輩や望の過去らしきものもでてきたが、設定にリアリティが無さ過ぎてシリアスにしたいのかギャグにしたいのかもよく解らない。9巻では遥の口から漫画家の葛藤みたいなものを語らせているし作者も何か迷いでもあるのだろうか。

正直な感想としてはこういう展開になるなら6巻あたりで終わらせておいた方が良かったような気がする。無理に話を伸ばそうとしてわけのわからない設定を後だしで出されてもまったく共感できない。9巻のラストではなんか複雑な家庭事情があるような感じを残して終わったが、キャラクターに共感できないのでどうでもよい感じがするのだ。ついでにいうとキャラクター達がやたらと「語りたがる」のもよくない。作者はなんか欲求不満でもあるのだろうか。

おたくの娘さんというタイトルが示すように、おたくが共感できるあるあるネタを絡めてホームドラマを普通に描けばいいと思うんだけどなあ。もともとの設定やキャラクターが魅力的なだけに残念な感じがする。