闇金ウシジマくん 16~20巻を読んだ

闇金ウシジマくんの16~20巻を読んだ。

相変わらずエグいというかエゲツない描写の多い作品ではあるが、それだに妙にリアルな感じがある。もちろん漫画なので現実の闇金はまた違った感じなのだろうと思うが、現実の他人よりも妙にリアルな登場人物たちがこの作品の魅力なんじゃないかと思う。

さてお話はというと楽園くん編の途中から最後までと、ヤミ金くん編の全編、そしてトレンディーくん編のさわり部分を読んだ事になる。なかでもヤミ金くん編には丑嶋社長の過去の知り合いや友人がでてきて彼の人となりが垣間見れたりももする。中でもほとんど悟ったような善人の竹本の存在はこの作品でもかなり異色だろう。

もちろん人が善いだけの竹本は最後には丑嶋よってどん底まで落とされるのだが、それで堪えているようには見えないある意味最強キャラである。そりゃ痛めつければ痛がったり苦しがったりするのだろうが、他の登場人物と比べて現実感が感じられないので彼が苦しんでいる所が想像できないという感じである。よく作者がこんなキャラを出そうとしたものだと感心すらしてしまう。たまには善人でも出してみようかと思ってだしたにしては、この作品では個性が強烈すぎるのだ。もうちょっとナチュラルな「いいやつ」にはならなかったんだろうか…