キルミーベイベーを見た感想 ナンセンスギャグのどつき漫才

近頃ネットで話題になっていたアニメ「キルミーベイベー」を見た。その話題とはこのアニメのブルーレイが当初はあんまり売れなかったのにも関わらず、長い年月を経てブルーレイBOXを出したらヒットしたという事らしいがはたして…

結論からいうと、まあそこそこ面白い作品だった。かなり昔のコロコロコミックとか、コミックボンボンとか小さい子供向けの漫画雑誌によくあったようなナンセンス系のどつき漫才ギャグの登場人物を女子高生にした感じの作品で、その設定にはまれば非常に面白いのだろうが、個人的にはややうけと言った感じだった。

萌えを最前面に押し出した作品の多いアニメにしてはギャグに比重を置いていて珍しいかも知れないが、漫画も含めて考えるとちょっとギャグのセンスが古い様に思える。アニメの作画が平面的なのもその印象を助長しているかも知れない。

個人的に気にいったキャラは忍者の「呉織 あぎり」。間延びした話し方をするマイペースな性格で、頼りがいがありそうに見えて必ず場を混乱させるだけというスタンスが面白い。メイン二人のキャラの掛け合いも前半には面白いシーンがたくさんあるが、後半になるとワンパターンに陥ってしまった感が否めない。

シンプルな木製ワークデスク 個人向き 幅100x奥行き45x高さ72cm

この度思う所あって自室で使用しているパソコン用のワークデスクを買い替えた。

自分なりの条件としてまずデザインがシンプルな事。引き出しとか棚とか余計なものがついてると邪魔になるし、必要になれば別に購入すれば良いという考え方だ。次に予算は1万円以下という事。今回はその半額以下で買えた。

木製ワークデスク @ Amazon

今回はアマゾンの方が安かったけどポイントセールなども含めると楽天の方が安い事もある。
木製ワークデスク @ 楽天市場

そして当たり前の事ではあるが、ワークデスクはそのサイズが何よりも重要だ。

今回購入したのは 幅100cmx奥行き45cmx高さ72cm の商品だ。幅に関しては80cm以下だとキーボードとマウスを置くには少し狭いし、120cm以上だと広すぎて邪魔になる。今回の商品は 100cm なのでその辺はバッチリ。奥行きは 45cm だが、デスクトップPCのモニターを一緒に置く人の場合はだと少し狭いだろう。ノートPCや、私の様にモニターをアームで設置するという人の場合にちょうど良いサイズなので注意してもらいたい。

最後に意外と重要なのが高さだ。日本人の平均身長の人に合わせて、ワークデスクの高さは 70cm という商品が大半であるようだが、私の場合はこれだと少し低く感じる。これまで使用していたデスクの高さが 75cm で少し高く感じるくらいだったので、その中間の 72~73cm くらいの商品を選んだという訳だ。だが結果として 72cm でも若干低く感じるので、以前と同じ 75cm の商品を探せば良かったと少し後悔している。

サイズの説明が終わったら商品個別の評価に移ろう。今回買ったのは送料込みで5000以下という非常に安い商品だ。なので画像を見て受ける印象ほどの高級感はないものの、安っぽいというほどでもない。シンプルな直線的なデザインはむしろ私の好むところである。安定性には若干不安があって、力を入れると少々グラグラするが、まあこのデスクの上に座ったりしない限り問題はないだろう。組み立ては特に解りにくいという部分もなく、一人でできない事はないが、パーツの組み上げ時にできれば補助をしてくれる人が一人いた方が楽に組み立てられるだろう。

結論として割りと良い買い物をしたと思う。問題は古いデスクの処分だが、いずれ近所のリサイクルショップにでも持っていくつもりだ。

セントールの悩み 1~5巻を読んだ感想 これって日常系って言うのかな?

以前からネット上で時々良い評判を目にしていた、村山慶による「セントールの悩み」を1巻から5巻まで読んでみた。

コミックのカバーを見て解る通り、上半身が人間・下半身が馬の人馬の少女が主人公の漫画である。友人たちもそれぞれ翼が生えていたり、頭に角が生えていたりしているが、怪物という訳ではなく進化の過程でその様に進化しただけの普通の人間という設定である。なのでファンタジーというよりは、どちらかと言えばSFに近いと言えるが、これまた特に近未来的な技術が登場する訳ではない。

現実の世界と大きく違う点は肉体的差異から生じる文化的側面に色濃く表れており、例えば身体的特徴で差別を行う事が重罪とされていたりもする。また現実の世界と同じく文化や思想の違いから紛争も起きているみたいではあるが、主人公周辺の世界は平和そのものであり、ほぼ現実の日本と同じ生活を享受している。解りやすくまとめるならいわゆるモンスター娘が普通に暮らすIFの世界の日常を描いた作品だ。

およそ日常系とはかけ離れたモンスター娘という設定で日常作品を描く、このアンビバレンツがこの作品のキモである。もしも普通の人間で描いたら、少女漫画にたまにあるほのぼの日常漫画とほとんど変わらないのだが、キャラクターが普通の人間ではないために、彼らの動作や思考パターンにいちいち何か意味が隠されているのではないかと勘繰りながら読んでしまう点は、むしろ男性読者向けである。

ただし最初の印象が強すぎるために後半になってくると少々飽きがでてくる。だからと言ってこの世界観を壊してまで物語を急展開させるのが良いかどうかは私には解らない。あるいは南極蛇人のようなキャラクターをどんどん追加して延命を続けるのか…いずれにせよ先が読めなさすぎると同時に今後の展開が気になる作品ではある。

帰宅部活動記録を見た感想 何もかもが三流、だがそんなに悪くはない

TVアニメ「帰宅部活動記録」を見た。

このアニメ、はっきり言って褒めるところが無い。まず一番気になるのは主要キャラをはじめとした全キャラの声優の演技が下手な所だが、それ以外にも色々と酷い部分がたくさんある。作画は手抜き、キャラと設定はありがち、ギャグはどこかで見たネタの二番煎じ、いくら低予算アニメだからと言ってよくこの企画にGoサインがでたものだと感心させられる。

こういう手抜きが日常系ならではの「ゆるさ」と言って許されてしまう風潮は正直どうかと思うが、これでもそれなりに見れてしまうから不思議である。おそらく声優の演技で相当に敷居が下がってしまうせいかも知れないが、つまらない作品ではない。決して他人に勧めたくなるような作品ではないが。

とにかく何もかもが微妙すぎる。それほど悪い作品ではないのに、素直な気持ちで良いとは言えないこの微妙さ。おそらく二度と見ないと思うので、この感想を書いた後はすっかり忘れ去ってしまいたい。

ハイスコアガール 1~4巻を読んだ感想 微妙に懐かしく、そして微妙に懐かしくない漫画だ

以前からネット上で時々良い評判を目にしていた、押切蓮介による「ハイスコアガール」を1巻から4巻まで読んでみた。

舞台は湾岸戦争が勃発した1991年から始まる。しかし物語はそんな世界情勢とは関係なく、格闘ゲームを中心としたアーケードゲームが上手い事がアンデンティティの小学生の男子と、やはりゲームが大好きだがどこか謎めいた雰囲気を持つ少女を中心に進んでいく。

今の子供は知らないが、昔は小学生時代の自由時間をゲームをやって過ごした人は多いと思う。この漫画はそういう人間のノスタルジーを痛烈に刺激してくれる。私自身は格闘ゲームはあまり好きでなかったので、肝心のゲームの内容についてはあまり懐かしさを感じなかったものの、「ゲームを一緒にプレイして遊んでいた仲の良い女子が転校してしまう」という第1巻の最後の流れで、古い記憶の中に閉じ込めておいた小学生時代の淡い思い出を呼び起こされて思わず泣きそうになってしまった。

ただし私の思い出のゲームはRPGのドラゴンクエストで、相手の少女も金持ちのお嬢様ではなく、どちらかというとあまり裕福でなかったが故に家庭の事情で転校してしまったのだが。性格も行動的で明るく、この漫画の少女とは似ても似つかないのだが、転校当日のお別れのプレゼントとか、空気を読めない先生の行動とか、自分の思い出とかぶるエピソードが何個かあったためにかなり強烈なノスタルジーを味あわされてしまった。

第2巻からは主人公が中学校・高校と進学するのだが、私自身すでに中学校からゲームをあまりやらなくなったという事もあって、ノスタルジーを感じるというより色々なゲームうんちくを知って感心するという感じになってしまったが、第1巻の段階ですでに主人公に対する感情移入が出来上がってしまっているので、実際の自分とは違う人生を追体験するような感じで楽しめた。

という事で、どこか懐かしく、そしてそれほど懐かしくもない漫画だが、ぜひ5巻以降も読みたいと思う。

明星チャルメラ あんかけラーメンとろみしょうゆを食べた感想 割と期待はずれでがっかり

「サンマーメン」という名前のラーメンをご存じだろうか。Wikipediaなんかだと「細麺を使った、塩ラーメンもしくは多くの場合醤油ラーメンの上に、歯ごたえが残る程度に炒めたモヤシに片栗粉を溶いたあんで絡めて乗せた麺料理である。」と説明されているが、要はラーメンの上にあんかけの野菜炒めを載せたものだと思ってもらえれば良い。

横浜中華街発祥とも言われるこの神奈川ローカルなラーメンであるが、私はこれが大好きでよく家で作って食べている。上でも言っているが、先にあんかけの野菜炒めを作っておいて、後から塩か醤油ラーメンを作って上に載せるだけ。普通にラーメンを食べるよりひと手間かかるが、野菜炒めのボリュームで手軽に満腹になれるのが嬉しい。

そんなサンマーメンではあるが、インスタントの袋めんで最近それっぽいやつが発売されたので試しに食べてみた。

今回はアマゾンの方が安かったけどポイントセールなども含めると楽天の方が安い事もある。
明星チャルメラ あんかけラーメンとろみしょうゆ @ 楽天市場

念のために言っておくと特に「サンマーメン」とは書いてないが、味は似たようなものを目指していると考えて間違いはないと思う。違う点は野菜を炒めるのではなく、麺やスープと一緒に煮込んで後からあんかけの素を足す様になっている。つまりより手軽にサンマーメンっぽいものを食べれると期待していたのだが、実際にはがっかりなものが出来上がった。

サンマーメンの良さは味付けの濃いあんかけの部分と、味付けの薄いスープの部分が少しづつ混ざり合って絶妙な味わいを生み出す点にあるのだが、このラーメンはどちらともつかない中途半端なスープとなっている。ついでに言うと麺も昔ながらの安っぽいインスタント麺で、あんかけのスープに完全に負けている。

発想自体は悪くないのだけど、開発者が力を抜いて作ったような印象を受けてサンマーメン好きとしてはがっかりであった。

進撃の巨人を見た感想 原作付アニメでは久々の名作だ

テレビアニメ「進撃の巨人」を見た。

私は前もってこの作品の原作を読んでいたので、TV放送がすべて終わってから一気に視聴する事にした。原作を読んでいるからには作品の設定やストーリー展開はすべて頭に入っている。そういう先の展開が読める作品を一話づつ見るのは結構つらい。そういう感じであまり期待せずに見たのだが、実際には世間の評判通り、原作をすでに読んでいたのにも関わらずかなり楽しめる名作だった。

何よりキャラクターの動きが素晴らしい。巨人の迫力ある動きもさる事ながら、立体軌道装置でのスピード感あふれる三次元的動作の演出が実に素晴らしい。ここしばらく日常系アニメばかり見ていた事もあって、久々に目の覚めるような思いがした。

普段はこの手の原作付アニメにはあまり期待をしないのだが、原作を忠実に再現したうえでアニメならではの表現をここまで追求した作品も珍しい。おそらくは製作コストもずいぶんと掛かっているのだろうが、大ヒットという結果を残せているのがさらに素晴らしい。第二期があったらぜひまた見たい。

ロウきゅーぶ!SS を見た感想 開き直ったロリアニメはまだか

テレビアニメ「ロウきゅーぶ!SS」を見た。

わざわざ説明する必要もないほどのロリアニメ。女子小学生のバスケットチームを男子高校生の主人公がコーチするのだが、なぜだか妙にお風呂のシーンと湯気分が多い。

まあ別にそれはそれでいいのだが、どうせならもうちょっと開き直ってロリ萌え作品としても徹底しても良かったんじゃないかと思う。正直に行ってしまうとバスケットやる必要がないような気がする。百歩譲ってバスケの練習はしてもいいけど、ライバルが出現したり試合をしたりという展開は、ロリと言えども少々暑苦しい。気軽に萌え分を補給したいのにあんまり真面目なストーリーを見させられても疲れるだけだ。

その点、苺ましまろは良かった。まあロリばかりでてくるアニメ自体少ないからあまり我がままも言えないのだが…

とある科学の超電磁砲S を見た感想 萌え系のアニメの二期って大抵あまり面白くない

テレビアニメ「とある科学の超電磁砲S」を見た。

特にこのシリーズが好きだという訳でもないが、前作がそこそこヒットしたシリーズものの第二期というのはついつい観てしまう。そんな感じで観たせいか、特につまらなかったという訳でもないが、特筆して面白いという訳でもない微妙な印象を受けた。

まず登場キャラクターが多すぎる。萌えキャラをたくさん出すのはこの手の作品では当たり前の事だが、それにしても多すぎる。結果として個々のキャラクターの印象は見た目と話し方くらいしか印象に残らずこれで萌えろと言われても困る。それでいながらストーリーは既存のキャラのイメージを壊さない様に進行させなきゃいけないので目新しさがない。

という事で前作の熱烈なファン以外あまり楽しめない作品なのではないかと思う。全24話じゃなく12話くらいにまとめてくれたならさらっと流してみるにはちょうど良い作品になったかも知れない。というか完全に萌え作品と割り切って既存キャラの日常パートだけを12話分やればよかったのに。

ダンガンロンパ The Animation を見た感想 大山のぶ代さん何してんすかw

テレビアニメ「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation」を見た。

ゲーム原作のアニメという事以外になんの前情報も入れずに特に期待をせずに見たのだが、冒頭で主人公である苗木誠の声を演じているのがエヴァのシンジと同じ声優さんだと気付いて少しびっくりする。そして他の登場人物たちもなんとなくどこかで聞いた事のある様な声ばかりで、これが嘘偽りのない本当の意味での「声優が豪華」ってやつだな、なんて思いながら見ていたら

モノクマという敵役でなんとドラえもんの声が! 大山のぶ代かよ!!!

思わず一回画面を止めて Wikipedia で事実を確認してしまった、というかまだ現役だったんだ。もうこれだけで当分忘れる事ができない作品となる事が確定したようなもんだろう。

声優だけでなく作品の設定もなかなか良い。原作が推理ゲームということで、御神楽少女探偵団を彷彿とさせる学級裁判のシーンの演出もなかなか面白く、上手にアニメ化していると思った。ただし推理の内容自体はどこかで見たような感じなのでその辺を期待するとがっかりするかも知れない。終盤はちょっと物語が雑というか、いきなりデストピアな展開になってちょっと話を大きくしすぎた印象が否めないが、そんな中にも大山のぶ代演じるモノクマの「ザナドゥ、ファザナドゥ」のセリフで思わず爆笑。

こんな感じで、もう一度観たいかと聞かれれば微妙なのだが、観てない人にはぜひ一度観てもらいたいと思わせる面白い作品だと思った。