サブPC用に省電力PCを組んだ

私が普段ネットや娯楽に使用しているサブPCは電力バカ食いでお馴染みの Pentium4 マシンだった。それでもシステム全体で 185W を超える事は無いので、CPUを除けば省電力PCと言って差し支えないマシンだったのだが、まもなく訪れる夏に備えてさらに省電力のPCを組むことにしたのだ。

とは言っても性能が下がっては意味がないので CPU に Atom を選ぶのは避けた。私はゲームはあまりやらないので、3D性能は必要ないのだが動画をよく見るのでグラフィック性能はある程度欲しい。できれば動画再生支援機能があればなおよい。という事でそこそこのグラフィック性能がオンボードでも実現できる AMDの省電力CPUを選択する事にした。できあがったマシンのスペックは以下のとおり。

CPU: AMD Athlon X2 BE-2350 TDP45W
マザーボード: FOXCONN A7GM-S (AMD 780G + SB700)
メモリ: UMAX DDR2-6400 2GB
HDD: HGST HDP725025GLA380 250GB 7200rpm
ケース・電源: Scythe GX-3901-WH 400W電源付き

すべてオークションで入手したので一昔前のパーツばかりだが、自分の求める必要十分な性能を満たして総額 15,000円弱である。個別に落札したので思ったより送料がかかってしまい、現行パーツを格安通販でまとめて購入しても 23,000円程度だったのを考えれば中古オークションにこだわる必要もなかったかもしれない。

TDP 45Wの省電力CPUにオンボードグラフィックを使用した最小構成。ワットチェッカーで確認するほどマニアじゃないのだが、同じような構成で調べたらアイドル時で約40W、負荷時でも約70Wとかなりの省電力である。性能も Pentium4 と比べて格段によくなったとは言えないものの、主目的であった動画再生が軽快になった。また Pentium4マシン は負荷時にはCPUクーラーのファンが轟音を立てていたのだが、今はアイドル時の CPU温度が約25度くらい、負荷時でも 30度を少し超えるだけといったところで、かなりの低発熱だ。まだファンの設定など静音化をほどこしてないので静音PCとは呼べないものの、ちょっと手を加えれば静かなPCにできるだろう。

しばらくはこのまま使って、徐々にパーツを性能アップさせていくのも楽しそうだ。多少消費電力が増えても省電力であることに変わりはないのだから。