格安の証明写真サービス ケータイプリンとやらを使ってみた

ある程度年をとった人間なら定期的に証明写真をとる必要がある。たとえば免許の更新、パスポートの更新、就職やアルバイトの履歴書、資格取得時の証明写真などにだ。

そういう時にはたいてい近くの駅やスーパーに設置されている、自動写真撮影機や奮発して近くの写真館で撮影するわけだが、その費用が意外とバカにならない。自動写真撮影機はおおよそ700円、写真館での撮影は1000~3000円程度と非常に高価だ。就職時の履歴書など人生を左右しかねない写真にはいくら金額を投資しても無駄ではないと思うが、免許の更新や資格取得時の写真には最低限のコストでそれなりの写真が手に入ればそれで良いと思うのが人情だ。

そこで証明写真を安く手に入れる方法をネットで検索したら「ケータイプリン」というサービスがヒットした。これは主に携帯やデジカメで撮影した写真を加工して、各地のセブンイレブンにてインスンタント証明写真並の写真を提供するというものである。価格は200円。割りと納得できる価格である。しかし最大の問題は、証明写真用に使える画像は自分で撮影しなければならないため、それにふさわしい環境は自分で用意しなければならないことだ。

いわく、自分を正面から撮影しなければならないこと、これはセルフタイマーでなんとかなるだろう。いわく、背景が白または薄い色の単色でなければならいないこと、これは個人で用意するのは難しいので、自分で画像を加工しなければならない。

今回は試用ということで、自分で適当な位置にデジカメをセットしてセルフタイマーで自分を撮影し、撮影された画像の背景をフリーの画像加工ソフトで背景を薄い灰色に塗りつぶすという過程を経て、「ケータイプリン」でプリントしてみた。結論としては、特に重要でない証明写真の場合は特に問題があるようには思えない。若干オリジナルの写真より画像の解像度が落ちると思われるので、自分で画像を加工するスキルがあるのなら、このサービスを利用するよりフリーソフトで証明写真を作成するソフトウェアを入手して加工し、コンビニの高性能プリンタでプリントアウトする方が良いだろう。まだ試してないが、この方法だと値段は30円前後で済むのでさらに安い。

私個人としては、「ケータイプリン」のサービスと200円という価格にある程度は満足しながらも、どうせ画像の加工を自分でするならフリーソフトを使って30円でプリントした方がよりキレイで満足のできる証明写真ができるような気がするので、今後は利用しないだろう。あとは個々人の時間的事情や画像加工スキルによるのではないだろうか。そしてまったくその手の知識やスキルに疎いという人は、少々値段が高くとも近所の自動写真撮影機を使った方が良いと思う。結論として割と中途半端なサービスだと思う。