ココロコネクトを観た、一言でいうと「暑苦しい」

テレビアニメ、「ココロコネクト」を観た。

最近、僕は友達が少ないとか中二病でも恋がしたい!とか非リアにスポットを当てた作品のアニメが多かったが、ひさびさの?リア充というか普通の男子女子たちの部活動のお話である。内容も最初のヒトランダムでは部活メンバー同士の人格が入れ替わるというこれまた古典的というかさんざん使い古されたパターンという事で、そこがむしろ新鮮というか最初の方は楽しんで見れたと思う。

しかしそんな風に楽しんで見れたのは最初のヒトランダムの回だけで、その後のキズランダム、カコランダム、ミチランダムと話が続くにつれてある種の違和感が頭から離れなくなる。それは「人間関係が非常に暑苦しい」という事だ。この作品は正体不明の相手によって人格が入れ替わったり、欲望が解放されたりして、隠されていた人の本心が浮き彫りになる事なのだと思うが、残念な事にそれが実に暑苦しい。部活メンバーのお互いに対する依存が強すぎて、友情とか恋愛のレベルを超えてもはやメンヘラの域に達してるようにしか見えないのだ。部活メンバー総メンヘラ状態である。

高校生にとって親しい友人というのは確かに何物にも代えがたい大切なものだろうが、普通はクラス、部活、塾、バイト先、中学時代の友達、などなど複数の人間関係の中で親友というのが決まっていくものだ。それがこのメンバーは演出の関係とはいえ人間関係が内向きに閉じていて、まるで無人島や洋館のミステリーのように逃げ場がない。観ていて「そんなに嫌なら部活辞めればいいじゃん」と何度思ったことか。

冒頭で私は、僕は友達が少ない や 中二病でも恋がしたい! などの非リアとは違う普通の男子女子たちの部活動のお話と言ったが、それはまったくの皮肉で、実際にはそれ以上に非リア臭の漂う作品であった。まあ一言でいえばやっぱり「暑苦しい」という事だ。