S&B 噂の名店 浅草 グリルグランド 浅草ハヤシビーフを食べた感想 オムハヤシのソースとしては良いがハヤシライスとしては美味くない

過去3回に渡って続けてきたエスビー食品の「噂の名店シリーズ」のレビューもこれで4回目、今回は「噂の名店 浅草ハヤシビーフ」というハヤシライスソースを使ってハヤシライスを作って食べてみた。

S&B 噂の名店 浅草 グリルグランド 浅草ハヤシビーフ @ Amazon

今回はアマゾンの方が安かったけどポイントセールなども含めると楽天の方が安い事もある。
噂の名店 浅草ハヤシビーフ @ 楽天市場

こちらは東京浅草にある西暦1941年創業の老舗洋食店「グリルグランド」のハヤシライスの味を再現した事になっている。私は食べた事もないし店の名前にも聞き覚えはないが、もしかしたらTVのグルメレポートで何度か見た事はあるかも知れない。老舗洋食店という言葉の響きと、どす黒くなるまで煮込まれたデミグラスソースの色に期待を膨らませて食べてみたが、これがかなりあっさりとした味で残念ながら期待通りの美味しさではなかった。

前述のとおりデミグラスソースはとても良く煮込まれている。トマトやワインの酸味がほとんどなくなるほどであり、そこにソテーされた玉ねぎのかすかな甘さが味に色を添えているが何かが物足りない。そう思ってパッケージ裏に書いてある原材料一覧を見た瞬間に何が足りないのか理解した。デミグラスソース作りの最初の工程にしてソースにコクと粘度を与える、小麦粉をバターで炒めたブラウンルーの要素がないのである。

小麦粉は一応入ってはいるが原材料一覧のかなり下の方、当然ソースにはコクと粘度が足りない。さらっとしていて味が濃い目のビーフシチューかと思うくらいだ。「レトルトとはいえこんなんで店側がよくOKだしたな」と思いながらネットでこの「グリルグランド」の評判や口コミを調べてみると納得がいった。ほとんどの人がオムライスの上にハヤシライスのソースをかけたいわゆる「オムハヤシ」を食べているのだ。

白いライスにかけて食べるハヤシライスと違い、オムハヤシならば玉子そのものの味に加えて、玉子焼きや中のライスにもなんらかの味つけがなされているだろうからこれで十分だったのだ。逆に濃厚なデミグラスソースだと味がくどくなりすぎてしまう。

まあ実際の「グリルグランド」のハヤシライスソースがどうなってるのかは食べた事がないので解らない。ただこの「噂の名店 浅草ハヤシビーフ」に関してはハヤシライスのソースとしてより、オムハヤシのソースとして食べた方が美味しいと私は思う。