ノ・ゾ・キ・ア・ナ 1~7巻を読んだ

本名ワコウによる漫画、ノ・ゾ・キ・ア・ナの1巻から7巻までを読んだ。

壁に穴のあいた隣同士に住む男女が、曜日を決めてお互いを覗き合うという契約を結ぶという、簡単に言ってしまえば学生などの比較的若い童貞ご用達のちょっとエッチな漫画である。小学館の携帯コミック「モバMAN」でダントツの人気があるみたいだが、どんな層が読んでいるかは推して知るべしといった所だろう。

いきなり上から目線の物言いで申し訳ないが、自分も学生の頃はこの手の作品が大好きで、遊人の作品なんかをよく愛読していものだ。だからこういう作品の評価は面白いか面白くないかではなく、エロいかエロくないかでするべきだと思う。

そして18禁ではない作品にしてはがんばっている方だとは思う。大人向けの官能小説にあるようなねっとりとした濃いエロスには欠けるが、若さを感じさせる勢いのある性描写は結構いいと思う。タイトルや設定からは濃い目の性倒錯を描くように思われるが、主人公の性格からか以外と普通の恋愛描写が多い。これなら昭和初期のエログロ小説の方がよっぽどエロい。そういう意味で思春期の青少年むけに作られた作品としては、絶妙なバランスを持っているように思われるし、人気がでるのも素直に納得ができる。