えむえむっ!を観た

この間テレビ放送が終わったばかりのアニメ、えむえむっ!を観た。

このアニメはなんと言うか、主人公がドMという事を除けばいかにもライトノベル原作な感じの作品だった。

SMをテーマに扱っているのだがエロの要素は軽めでどちらかといえば、お馬鹿なノリのギャグ作品だ。登場するキャラクターも設定の上では個性的だが、それぞれの設定のキャラとしては没個性でありきたりな感じがした。肩の力を抜いて気楽に観るには最適な作品だけど、あえて観て面白いという程でも無い。この手のノリの話で読み手が18歳以上ならば、エロゲで探した方がよりきわどくて面白い話が読めるような気がする。そういう意味でも、”いかにもライトノベル” な印象を持った。

ここでこの作品にまったく関係ない他人にとってはどうでもいい個人的な思い出の話をする。

昔ちょっと個人的に親しくなった女性がソフトなSMに興味がある人で、なんでも男性客が女性客の命令を聞かなければならないバーに何回か行った事があるらしい。お互いに客なのでもちろんあまりにも無理な要求はできず、また性的な行為はしてはいけないらしいのだが、たとえば男性に肩を揉ませたり、四つんばいにしてその上に椅子のように座ったり、足で踏んだりできるらしい。男性側から言うと、まったく素人の女性に命令されたり、女性の尻に敷かれたり、足で踏まれたりする事ができるお店という事だ。ちなみに女性の酒とつまみは男性が作る。女性は酒を飲みながら男性に命令する事を楽しみ、男性は酒も飲まずに女性に奉仕する事を楽しむお店なのである。

その知り合いの女性自身はMらしいのだが、その店で男性に命令するのはそれなりに楽しかったそうだ。自分はその話を聞いて少し興味がそそられたのだが、当時自分には特にMっ気も無かったので「今度一緒に行こう」とはならなかった。しかし今考えてみればこの手の経験を若いときにしていなかったのは、痛恨の失敗だと思う。こういうのは歳を取れば取るほどに最初に一歩が難しくなる。本格的なSMには興味の無い自分だが、こういうソフトな感じのプレイなら体験しておくのも悪く無い。しかしいきなり一人で行く勇気も無いので、せっかくのチャンスを逃してしまったのが残念でならない。

その女性も美人という訳ではないが、なかなか可愛らしい顔立ちをしており、小さめの体に大きな胸にお尻という男好きのするスタイルで、この子の尻に敷かれて椅子になるのはM男性にとってはさぞかし至福であろうというタイプの女の子だった。本当に今考えれば考える程に当時の自分の愚かさを叱りたい。後悔先に立たず。