花と奥たん 1巻を読んだ

高橋しんの漫画、花と奥たんの1巻を読んだ。

最終兵器彼女の高橋しんらしいといえばらしい作品だが、少し不思議な作品だと思う。

ある日突然都心部に巨大な花が出現し、東京には人が住めなくなってしまった。主人公のモモ(奥たん)は、ミニウサギのPたんと一緒に夫である正太郎(旦那たん)が東京から帰ってくるのを待って、毎日おいしい晩御飯を作っている。日常と非日常のアンビバレントな融和、終末的な世界観にけなげな少女という組み合わせは最終兵器彼女と共通しているが、この先この物語に救いがあるのか無いのかはいまのところは解らない。

さて1巻を読んでの感想だが、いまのところは世界観の説明で終わってるという感じで、物語がこれから面白い方向に進んでいくのかそうでないのかも解らない。個人的には2巻をぜひ読みたいと思うほど面白いとは思えなかった。最終兵器彼女の時も思ったが、終末世界で純愛とかさすがにちょっと気恥ずかしい。現在進行形で片思いをしている中学生が好きそうな、こういう一種のナルシズムを無批判に受けいられるほどもう若くないのだ。

ただモモはかなりかわいいと思うので、アニメ化されて動いてしゃべるならちょっと見てみたいかも知れないな。