CLANNAD AFTER STORYを観た

前回に引き続き、CLANNAD AFTER STORYのアニメを観た。

とりあえず何と言うか、この作品が名作だと言われている理由は理解できた様な気がする。自分の場合は楽しめなかった訳ではないが、素直に面白いという程は楽しめなったというとても曖昧な印象が残った。

まず前回と違って、ストーリーが学園から社会人としての日常になったおかげでより感情移入がしやすくなった。特に朋也が汐と旅行に行った先で自分の祖母と会い、あれだけ嫌悪していた父親が現在の自分と同じなのだと気づいて愛情を取り戻す段階では迂闊にも泣いてしまった。そして汐はめちゃくちゃ可愛い。見た目も性格もかわいく、声優さんの演技もまた素晴らしく、汐との暮らしの描写はこの作品で一番楽しめた。

だがかわいい汐に萌えている最中に「どうせこの子も死ぬんだろうなー」という冷静な予想をしている自分がいて、そして汐が病気で倒れた時にはやっぱりなと妙に白けた気分になった。それ以前に汐の出産時に渚が死んだ時にもあまり驚かなかったが、不幸の演出として死を多用すると陳腐化するのも早い。その後でさらにパラレルワールド的に渚も汐も生きている世界を見せられても感動するのは無理というものだ。

これらの感想はあくまで私が「泣ける」という前評判を聞いていたから、ある意味身構えてしまった結果こうなったのだと思う。一番最初に書いたとおり、この作品が名作と言われている理由は理解できた。だが私の心にはいまいち刺さらなかったという事だ。