化物語を見た

新房監督つながりでまたまた久しぶりに化物語のアニメを見た。

この作品は新房監督ならではの演出的試みがふんだんに盛り込まれていると思う。また声優さんたちの演技もかなり良い。文字の静止画像を多用した演出は終盤でちょっとくどく感じられるが、よく動く動画とのギャップが感じられておおむね好印象だった。

ストーリーや世界観は典型的ライトノベルのテンプレートに京極夏彦のような民俗・伝承の風味をちょっと足したような感じで特筆すべきところは別に無い。強いていえばオタク好みのキャラクター達がとてもいい味を出していると思う。民間伝承や怪異なんて話題を扱うのだから普通はもっと人物にリアリティを求めると思うのだが、逆にラノベやアニメにありがちなキャクターとして描く事によってストーリー自体の重さというか真実味を緩和して娯楽作品としてよくまとまっているように思える。

エンディングの曲もかなり良いし、中学生の頃にみてたらかなりはまっていたんじゃないかな。良い意味での中二病、明るい中二病って感じ。まあいいおっさんの自分はロリキャラがかわいいって事の方が大事なんだけどね。ただ初見はともかく何度もくりかえし見て面白いってもんでもないかな。