Amazonプライムビデオで古谷一行の金田一耕助シリーズ「不死蝶」を見た感想

Amazonプライムビデオで古谷一行の金田一耕助シリーズ「不死蝶」を見た。

古谷一行の金田一耕助シリーズを見るのはこれで4作目。舞台は東京でも西日本でもない信州だが、土地の名家とブラジル移民の娘という横溝作品としては異色な登場人物の組み合わせが少し面白い作品である。カソリックの教会や外国人の神父なんかも登場して、まるで横溝作品のドラマではないような雰囲気も感じられて多少魅力が減少している点もあるが、そこが面白いと言って見るべきように思える。

事件の本筋やトリックなどは時代それなりというかいまや古めかしい印象をどうしてもぬぐえないが、こういう昭和の古い作品ならではある種のゆるい雰囲気を感じる作品はそこそこ面白い。非常にどうでも良い話なのだが、ドラマの冒頭に登場する新聞社の男が若い時のウッチャンナンチャンのナンチャンこと南原清隆にどことなく雰囲気が似ていてそこが妙におかしかった。決して面白くなかった訳ではないが、それ以外にとりたてて話すべき所もない感じだ。