Amazonプライムビデオで「ポリスアカデミーシリーズ」を見た感想

Amazonプライムビデオで映画「ポリスアカデミー」のシリーズ全7作品を全て見た。

本当に懐かしい。私が子供ころTVの映画番組で何度も放送されてて大好きだったのを覚えている。陽気なイケメンのマホニー、ハッピートリガーな性格のタックルベリー、声帯模写が得意なジョーンズ、背が高く力持ちのハイタワー、普段は気弱だがキレると怖いフックス、元ギャングのボスでおつむの弱いゼッド、他にラサール校長や敵役でやられ役でもあるハリス警部やマウザー警部など個性的で魅力的なキャラクターが満載だった。同じように個性的な警察官が活躍するアニメ・漫画の機動警察パトレイバーにも影響を与えているらしい。そういえば太田功はタックルベリーだし、進士幹泰は所帯持ちのファックラーとフックスの合成で、山崎ひろみはハイタワーと似てると言えなくもない。

それはさておきポリスアカデミーの話だが、この手の連作映画の宿命として初期シリーズこそ面白いものの回を重ねるごとに駄作になっていくというものがあるが、このポリスアカデミーも残念ながらそこは変わらない。自信をもって面白いと言えるは1から3くらいまでで、4以降はマンネリすぎて見るに堪えなくなってくる。アニメ作品であるパトレイバーのように怪獣やスパイがでてきたりとか、コメディなんだから常識にとらわれずやりたい事やっちゃえばいいのに、意外にも常識的というか警察の仕事の範疇を超えないという制約下でのストーリー作りに早々に無理が来たという感じだ。

まあ無理に7作品見ようとすれば文句の一つも言いたくなるがプライムビデオなら無料なんだし昔好きだったという人は1から3あたりまでは見てみる事をおすすめする。古い作品だけあって当時の時代を反映したシーンが結構面白く、スケボーやラップが「ナウい」ものとして扱われていたり(今から見るとすごくダサイ)、最後の7なんかではゲームボーイを持った悪人が世界中のコンピューターに侵入できる「パスキー」を開発させようとするなど、「当時はこんなのが通用してたんだな」と半ばあきれる感じに楽しめる。