ダンタリアンの書架を観た感想

去年の作品なのだが、「ダンタリアンの書架」を観た。

ちょうとこのアニメがテレビで放送されていた頃に観た、GOSICK -ゴシック-に似たような感じの作品だった。特に舞台が近代ヨーロッパらしい所とか、ヒロインが口は悪いが(おそらく設定としては)知性ある小さなゴスロリ少女である所とか、主人公がその少女に振り回される誠実な少年・青年である所とか雰囲気はかなり似ていた。明確な違いといえば GOSICK がオカルトのテイストを持ちながらもあくまで科学的な推理を行うのに対し、こちらは本を使って魔術を行使するという所だ。

手短に感想をいえば、あまり面白くはなかった。別に作品が悪いという訳でもないのだが、ヒロインや主人公といったキャラクターがあまり好きにはなれなかったからだ。ダリアンからは話し方などの上辺の設定上はともかく実質的な知性というものが感じられず、可愛らしいどころか単なる我がままで鬱陶しい子供という印象しか持てなかったし、主人公も人が良いだけが取り得のお人好しで、この二人が遭遇するドラマの全てがどうでも良く思えてしまう。

好きな人は好きなんだろうけど、個人的にはキャラクターの性格をもうちょっとありきたりで無いものにして欲しかったかな。