もやしもんを観た感想

テレビアニメ「もやしもん」と「もやしもん リターンズ」を観た。

主人公が肉眼で菌を見たり菌と会話することができるという事を除いてはほぼ現実的な日常作品で、少々特殊な大学を舞台に個性的な学生や教授たちの生活を描くという意味では佐々木倫子の「動物のお医者さん」が雰囲気の近い作品だろうか。

なので面白いポイントといえば菌や発酵食品に関するウンチクが豊富だと言う所だろう。それだけにそういう話題が豊富な序盤は面白いのだが、後半にいくに従って飽きが出てくる。美里や川浜など生徒たちが繰り広げるドラマも面白いのだが、遥の政略結婚を巡るストーリーに結構な話数をさいていたのがかなりつまらなかった。政略結婚で良家の子女がいい年こいて反抗期とかいつの時代の少女漫画だ。教授が政財界の重鎮たちと顔なじみとかいう設定も中二病丸出しだし、しかもそいつらがたとえ本人の意に染まぬ結婚だとしても他人の家庭の事情に口を出すとか独善的すぎる。

作品全体としては決して悪いわけではないので、もやしもん 第1期だけならかなりオススメに入るアニメだと思う。第2期のリターンズの方は駄作とは言わないまでも、わざわざ観るほどの価値は無いと思う。